今や国民的なアーティストとなった米津玄師さん。2018年10月31日には、新曲である『Flamingo/TEENAGE RIOT』が発売され、どちらもCMソングに起用されました。
今回は、そのシングルに収録されているカップリング曲の『ごめんね』の歌詞の意味を考察していきます。
人気ゲームの「アンダーテール」をきっかけに制作されたとのことですが、歌詞とどう関係しているのでしょうか。
米津玄師「ごめんね」はアンダーテールがテーマ?
『ごめんね』は10月31日に発売された『Flamingo/TEENAGE RIOT』に収録されたカップリング曲です。『ごめんね』について米津玄師さん自身が語った動画では、大人気ゲームの「アンダーテール」が制作のきっかけと語られていました。
ゲームの概要↓
地上から隔絶された地底世界 (the Underground) が舞台の物語 (tale) である。プレイヤーは、モンスターたちの住む地底世界に落ちてしまった「ニンゲン」の子供を操作し、地上に帰るために様々なモンスターと出会い、ふれあいながら冒険を繰り広げていく。
「誰も死ななくていい優しいRPG」がテーマとなっています。
ちなみに、『アンダーテール』は、こんな感じのゲーム↓
従来のRPGとは違い、モンスターをただ倒すのではなく、話しかけたり説得したりなど、
働きかけで平和に戦闘を終わらせることができるのが特徴のゲームとなっています。
これについて米津玄師さんは、
低予算で作られたドット絵のゲームで、だからこその没入感もあって。気がついた頃にはどっぷりハマってしまっていて、勝手にイメージソングを作るみたいなつもりで作りました。
引用:https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi13
と語っています。
『ごめんね』はカップリング曲で、MVなどが制作されていないため、カバー動画を紹介します。
フルカバー↓
こちらの動画は、monogataruさんのカバーとなっています。monogataruさんは『ごめんね』だけではなく、数々の米津玄師さんの楽曲をカバーしています。
また、米津玄師さんの楽曲に限らず多くのカバー動画を制作し公開していますので、オリジナルを聴いたことがないという方は、参考にどうぞ!
それでは、『ごめんね』の歌詞の意味を考察していきましょう!
米津玄師「ごめんね」歌詞の意味を考察!
『ごめんね』はサビの部分が解りにくく、歌詞のない「オー」と歌っている部分が特徴的。
しかし、今回は、数回繰り返されている「優しくなりたいだけ〜」の部分をサビと定義して考察していきます。
加えて!
アンダーテールはネタバレ厳禁のゲームとなっているため、歌詞考察においてもアンダーテールを絡めずに考察して行こうと思います。ご了承ください。m(_ _)m
世界中では、いまだに戦争や争いごとが行われています。また、口喧嘩など小さな争いも日々いたるところで行われています。そのような、「争いごとについて歌った歌」と考えていきたいと思います。
特に今回は、遠距離恋愛中の恋人同士の関係を軸に考えていきたいと思います。
1番Aメロは、で表現される 「バカみたいな夢」というのは、この曲の主人公が持っている夢、もしくは「これから一切恋人同士で喧嘩をしない」という夢なのではないでしょうか。それか、同棲。
喧嘩をしないというのはなかなか難しいことですし、遠距離恋愛からの同棲も簡単ではないでしょうから、「バカみたいな夢」と歌っているのでは…?
「君みたいに」というのはこの曲の主人公の彼女のことを歌っているのでしょう。
心の底が通じ合えば喧嘩もなくなります。
そのような深い関係性になれるまで、彼女と繋がっていたい。そのような意図が、「心の底から・・・君と・・・」という歌詞に現れているのではないでしょうか。
米津玄師「ごめんね」2番 歌詞の意味
引用:https://www.gaming-city.com/games/1486
泣いているだけではどうにもならない。嘆いているだけでは「争いは無くならない」とわかり、謝りに行こうという歌詞となっています。
喧嘩をして、ただ泣いているだけでは、なんの解決にもならないということを書いていると言えます。
争いの絶えないこの世界のことを歌った歌詞とも言えるかもしれませんね。
喧嘩をして、関係性が悪化したカップル。「いつまでも近くにいてほしい、でもかなわない」、ということを歌っているのでしょうか。
特に遠距離恋愛では「いつまでも近くにいたい」という思いは強いでしょう。
はたまた、次の部分では、「さよならが言えなくて 恐ろしい」と歌われています。
ここでは彼女目線になって、「別れを切り出そうにも怖くて言い出せない」と歌っているのではないでしょうか。
これから二人で歩む未来(溢れる光)を考えると、不安や期待で手が震えるけど、君となら強くなれる、(でもかなわない)と歌っていると考えました。
この歌詞は先ほどのサビと同じ歌詞になりますが、別れたカップルを軸に考えると少し意味合いが違ってくる気がします。
この部分では「〜したいだけ」という言い方がなされています。簡単そうに見えることだけど、実際はそうではなく、なかなか思い通りにいかないことを書いているのではないでしょうか。
特に「祈る声は激しく あと少しだけ」というところは、「別れたけど、本当はもう少しだけでいいから一緒にいたい」、ということを祈っている歌詞になっているのでは…?
彼女のいない未来を考えると怯えてしまう。
そればっかりで恥ずかしくなるけど、遠くから見ていてほしい。と歌っているのでしょう。
米津玄師「ごめんね」歌詞の意味は? まとめ
いかがでしたでしょうか。
ネタバレ厳禁のゲーム「アンダーテール」が題材となっているため、独自の解釈となってしまいましたが、感情溢れた楽曲で日常生活に通じる部分があったと思います。
また、アンダーテールをやったことがある方は、その内容と絡めて考察しても面白いと思います。やったことのない人でも、いろいろな解釈ができると思うので、ぜひ考えながら聞いてみてください。
歌詞に注意して聞いてみると、タイトルである『ごめんね』という4文字が沁みる、そんな楽曲となっていました。