今回はAimerの『蝶々結び』の歌詞の意味を解釈したいと思います。
この曲はRADWIMPSの野田洋次郎さんが楽曲提供・プロデュースしていることでも知られていますね。
そんな『蝶々結び』の歌詞を見ていきましょう!
Aimer(エメ)「蝶々結び」はどんな曲?
『蝶々結び』はRADWIMPSの野田洋次郎さんが楽曲提供・プロデュースしたバラード曲です。
野田洋次郎さんとハナレグミさんもコーラスとして歌声に花を添えて、優しいメロディーが耳に心地よい曲です。
Aimer(エメ)「蝶々結び」歌詞の意味を解釈!
野田さんの曲はその歌詞の内容でも人気ですが、この楽曲にはどんな世界が広がっているのでしょうか。
「蝶々結び」Aメロ・歌詞の意味
片っぽで丸を作って
しっかり持ってて
もう片っぽでその丸の後ろを
ぐるっと回って間にできたポッケに入って
出て来るの待ってて
出てきたところを迎えにきて
「せーの」で引っぱって引用:作詞/野田洋次郎
まさに蝶々結びをつくる手順を教えているようです。
小さい子供が不慣れな手つきで挑戦している姿が目に浮かびます。
一見すると蝶々結びの説明なのですが、「出てくるのを待ってて」や「迎えにきて」などまるで恋人との待ち合わせのような表現なのが特徴ですよね。
また、プレゼントのリボンや花束など、蝶々結びは、大切な人へのプレゼントというイメージにも重なります。
この「蝶々結びをつくる」という行為がどのようなストーリーに発展していくのでしょうか。
「蝶々結び」Bメロ・歌詞の意味
はじめはなんとも
情けない形だとしても
同じだけ力を込めて引用:作詞/野田洋次郎
蝶々結びって最初は綺麗につくるのが難しいですよね。
右と左で輪っかの大きさが違ったり、結び目がゆるくなってしまったり。
最初はそんなかんじで上手くいきませんが、右と左で同じように力を込めて、綺麗な形にしようと心を配ります。
「蝶々結び」サビ・歌詞の意味
羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく
結んでいてほしいの腕はここに 想い出は遠くに
置いておいてほしい ほしいの引用:作詞/野田洋次郎
蝶々結びの理想の形は、簡単にほどけないように、羽根の部分は大きくて中心の結び目は固くむすんでいることです。
大切な君には、僕の近くにいてほしいですが、長い長い過去の想い出は大切にとっていてほしい、と思っています。
どうやらこの「蝶々結び」は、二人の関係・絆を象徴しているようですね。
「蝶々結び」2番Aメロ・歌詞の意味
片っぽでも引っ張っちゃえば
ほどけちゃうけど
作ったもの壊すのは
遥かに 簡単だけどだけどほどく時も
そう、ちゃんと同じようにね
分かってるよ でもできたらね
「せーの」で引っ張って引用:作詞/野田洋次郎
蝶々結びは片っぽをちょっと引っ張るだけで簡単にほどけてしまいます。
僕たちの関係も、保つことより壊すことのほうが簡単です。
もし、僕たちに別れのときが来たら、そのときはどちらかの気持ちが変わる時でしょう。
でもそんなときが来てしまっても、どっちかが一方的にほどいてしまうのではなく、二人で息を合わせて、ほどくときまで綺麗な形でいたいと思います。
「蝶々結び」2番Bメロ・歌詞の意味
ほどけやしないように
と願って力込めては
広げすぎた羽根に 戸惑う引用:作詞/野田洋次郎
結び目がほどけるのが怖くて、関係が壊れるのが怖くて、ついつい羽根を引っ張りすぎてしまいます。
綺麗に整っていたはずが、力を入れすぎて、くたーと疲れたようにうなだれる蝶々になってしまっていることに気づきます。
大切にしすぎて力を入れすぎてしまうのも、綺麗な蝶々を保つのには難しいということですね。
「蝶々結び」2番サビ・歌詞の意味
羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく
結んでいてほしいの夢はここに 想い出は遠くに
気付けばそこにあるくらいがいい引用:作詞/野田洋次郎
二人で協力して、息を合わせることで、綺麗な蝶々結びになります。
これは、二人の関係性においても同じことが言えて、二人の気持ちを合わせていないと、二人の関係は上手くいきません。
どちらかが強すぎたり、どちらかが引いてしまったりすると、簡単にバランスが崩れてしまうのです。
未来へ続く夢を見て、過去の想い出たちはたまに思い出すくらいでいましょう。
執着しすぎない心地よい関係が理想です。
「蝶々結び」Cメロ・歌詞の意味
黙って引っ張ったりしないでよ
不格好な蝶にしないでよ
結んだつもりがほどいていたり
緩めたつもりが締めていたり引用:作詞/野田洋次郎
どちらかが勝手に引っ張ると左右のバランスが崩れて不格好な形になるでしょう。
きつく締めなおしたと思ったら緩めていたり、緩めたと思ったらきつくなっていたり。
思った通りにいかなくてやきもきしてしまいます。
蝶々結びを綺麗に調整することが難しいように、二人の息を合わせて、自分の思う通りの形に関係を保つことはときに困難です。
「蝶々結び」ラスサビ・歌詞の意味
この蒼くて広い世界に
無数に 散らばった中から
別々に二人選んだ糸を
お互いたぐり寄せ合ったんだ結ばれたんじゃなく結んだんだ
二人で「せーの」で引っ張ったんだ
大きくも 小さくも
なりすぎないように 力を込めたんだ引用:作詞/野田洋次郎
広い広い世界で、見えない糸をお互いに手繰り寄せて、出会いました。
運命の赤い糸は、結ばれるものではなく、自分たちで蝶々の形に結んだのです。
抱えきれないほどに大きくならないように、でも小さすぎて寂しくもならないように、二人で丁寧に結びました。
Aimer(エメ)「蝶々結び」歌詞の意味を解釈 まとめ
赤い糸を二人で蝶々結びにするというとてもロマンチックな歌詞ですね。
蝶々結びを習いたてのときのように、二人を結ぶ糸を綺麗な形にするのは難しいのです。
どちらかが引っ張り過ぎたり、強さが違ったりすると、すぐに不格好な形になってしまいます。
自分の理想の形に保つことはときに困難です。
形がいびつになったり、ほどけそうになったり、そんなときは、二人で息を合わせて形を整えよう、一緒に歩いていこうという優しい気持ちに溢れています。