数々の名曲を残してきた、日本を代表するバンド、BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)。
新曲もCMや映画のテーマソングに選ばれるなど、人気がありますが、過去にリリースされた楽曲も今だに愛されています。
今回は、そんなバンプオブチキンの過去の名曲の中から、『プラネタリウム』を取り上げ、その歌詞の意味を考察して行こうと思います。
BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」
『プラネタリウム』は、通算10枚目のシングルで、アルバム「orbital period」にも収録されています。
それでは、『プラネタリウム』の歌詞、早速見て行きましょう!
BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」歌詞の意味を考察
『プラネタリウム』の歌詞は、ボーカル藤原さんが、子供時代にプラネタリウムを作った経験をもとにして書かれています。
そんな子供時代の思い出が詰まった『プラネタリウム』の歌詞には、どんな思いが込められているのでしょうか。
四畳半を拡げたくて
閃いてからは速かった
次の日には 出来上がった
手作りプラネタリウム引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
子供時代の思い出をもとにした曲ということで、この歌詞に出てくる「四畳半」というのは、藤原さんの当時の子供部屋でしょうか。
その四畳半を広げるためプラネタリウムを作ったということで、とてもロマンチックだなと思います。
今のバンプオブチキンの歌詞もロマンチックなものが多く、今のバンプオブチキンに繋がってるなという印象を受けますね!
科学の本に書いてあった
作り方の他にアレンジ
実在しない穴を開けて
恥ずかしい名前付けた引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
プラネタリウムを手作りで作った藤原少年は、本に書いてあった星座以外にも穴をあけ、星を作ったようです。
その星につけた「恥ずかしい名前」は、歌詞から考えるに「好きな人の名前」でしょう。
消えそうなくらい 輝いてて
触れようと 手を伸ばしてみた
一番眩しい あの星の名前は
僕しか知らない引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
好きな人というのは、輝いて見えて近づきたくなりますよね。それと同じような感覚を自分の作ったプラネタリウムにも感じたのでしょう。
自分が作り、恥ずかしい名前をつけた星に、好きな人の姿を重ねた様子が見て取れます。
BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」2番 歌詞の意味は?
引用:https://co-trip.jp/article/296236/
四畳半の片隅には
ここにしか無い星がある
傷付かず 傷付けないままで
君をついに閉じ込めた引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
自分しか知らない星を、好きな人の姿と重ねることによって、四畳半の部屋に閉じ込めたという思いになったのでしょう。
相手に振られたり、相手を傷つけることなく、「自分の好きな人を自分のものにした」、ということでしょう。
近付いた分 遠ざけてて
触れる事は 諦めてた
背伸びしたら 驚く程容易く
触れてしまった引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
当時の藤原少年は、好きな人にアプローチすることを諦めていたのでしょうか。
しかし、プラネタリウムで自分が作った星には、簡単に触れることができてしまいます。当時の彼にとっての「好きな人」というのは、同時に「憧れの人」でもあり、そんなに簡単に届くものではなかったのだと考えられます。
やめとけば良かった
当たり前だけど
本当に届いてしまった
この星は君じゃない 僕の夢
本当に届く訳無い光
でも 消えてくれない光引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
ここで、「この星は君じゃない 僕の夢」という歌詞が出てきます。
今までは、自身が作った星を「好きな人」と解釈していましたが、この部分から「藤原少年の将来の夢」と解釈することができると思います。プラネタリウムにしたら簡単に触れることができたけど、だからこそ、本当は届かない光であることを感じてしまったのかもしれません。
将来の夢は遠すぎて届かないけど、しかし自分の心からはなかなか消えてくれない、「諦められない夢」を示しているのではないでしょうか。
消えそうなくらい
輝いてて 消えてくれなくて
泣きそうなくらい
近付いてて 届かなくて見えなくても 輝いてて
触れようと 君の名前を呼ぶ
一番眩しい あの星の涙は
僕しか知らない引用:「プラネタリウム」作詞/藤原基央
ここでいう「君」は藤原少年の夢のことだと思います。この部分では「あの星の涙は僕しか知らない」となっており、将来の夢に向かって努力する過程で流した涙のことだと考えられます。
また、次の歌詞では、「君の場所は僕しか知らない」と歌われています。自分の持っている将来の夢は、自分しか叶えることができないということを示しているのだと思います。
BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」歌詞の意味は? まとめ
引用:https://www.youtube.com/watch?v=kaw75f11fPU
いかがでしたでしょうか。
今回は、藤原さんが作った星を、前半「好きな人」後半「将来の夢」という風に分けて考えましたが、全て「好きな人」や全て「将来の夢」という風にも解釈できると思います。
例えば藤原さんがつけた「恥ずかしい名前」は、当時の将来の夢だったかもしれませんし、「あの星の涙」というのは、彼の好きだった人の涙だったかもしれません。
ぜひみなさんも『プラネタリウム』を聞いて考察してみてください!