今や国民的に愛されるバンドとなったBUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)。アニメやドラマの主題歌に多く起用され、幅広い層に愛されているバンドです。
今回はそんなバンプオブチキンの楽曲の中から、『シリウス』を取り上げ、歌詞の意味を考察していきたいと思います。
果たしてどのような意味が込められているのでしょうか。
「シリウス」特典には隠しトラックも?
バンプオブチキンの『シリウス』は、2018年9月24日に配信された、11作目の配信限定シングルとなっています。
前作『望遠のマーチ』からは約2ヶ月ぶりの新曲で、アニメ「重神機パンドーラ」の主題歌にも起用されました。
また、この『シリウス』ですが、2018年11月14日に発売されたシングル『話がしたいよ』にも収録されています。
パッケージ版での発売は約3年半ぶりとなっており、このCDや初回特典DVDには、バンプオブチキンには欠かせない隠しトラックがあるようです。しかし、隠しトラックというくらいなので、ぜひ購入してご自身で確認してください。
ちなみに、隠しトラックが始まる時間は07:09からで、メンバーの生まれた年の1979年に由来しているようです。チェックしてみて下さい。
また、MVはドローンを使用して撮影したとのこと!
かなりかっこよく仕上がってるMVですので、こちらもぜひチェックしてみて下さい!
BUMP OF CHICKEN「シリウス」歌詞の意味を考察。
それでは、『シリウス』の歌詞の考察をしていきましょう。シリウスとは恒星の名前。また、MVでは光が多用されキラキラした印象となっています。
それらは、歌詞とどのような関係があるのでしょうか。
光や灯火などの表現に注目してみてください!
BUMP OF CHICKEN「シリウス」①番歌詞の意味を考察
約束をしただろう
遥かな どこか いつか
名前さえ忘れても消えない灯火
息をするように回る星に捕まって
この体の操縦だけで精一杯引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
1番Aメロの歌詞ですが、「この体の操縦だけで精一杯」という歌詞があることから、「この歌の主人公自身」のことを歌っている歌と考えることができると思います。
自分自身の人生を振り返り、自分の叶えたい夢を確認する楽曲なのではないでしょうか。
名前さえ忘れても消えない灯火には、「諦めて忘れてしまった夢でも、やっぱり諦めきれないくすぶっている夢」と解釈できると思います。
また、「体の操縦だけで精一杯」は「自分自身の人生をいきていく行くだけで精一杯」とも取れます。少し弱気な主人公がみて取れます。
絶望の最果て 希望の底
透明な思いの盾と剣引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
盾と剣は敵対するもので、対義していると考えられます。となると、その盾とは「絶望の最果て」、剣は「希望の底」と捉えることができます。
ここでいう「絶望の最果て」は、もう何も失うものがなく、「挑戦したい主人公」の姿が見て取れます。対して、「希望の底」は、「希望が全くない、夢が叶う望みがない」ということを言っていると思います」。
そんな葛藤している心境を書いているのではないでしょうか。
これは誰のストーリー
どうやって始まった世界
ここまで生き延びた命で答えて
その心で選んで その声で叫んで
一番好きなものを
その手で離さないで
やっと やっと 見つけたよ
ちゃんと ちゃんと 聴こえたよ引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
ここでは、自分自身に問いかける場面となっています。これは誰のストーリー(人生)なのか。自分自身の人生だから、自分自身の一番好きなことをやっていこうというメッセージが汲み取れます。
幼馴染から始まり、今や日本の誰もが知るバンプオブチキンが歌うからこそ、夢を叶える大事さや尊さが感じられますね。
BUMP OF CHICKEN「シリウス」②番歌詞の意味を考察
引用:http://www.bumpofchicken.com/
受け取った自由に帰り道奪われて
来るはずのない迎えを
しばらく待っていた
指先で触れた
微かでも確かだった
眩しい温度だけが方向を示すよ引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
夢を叶える大切さに気づいた主人公は、夢に向かって歩き始めます。
「帰り道奪われて」の部分から、もう後戻りができない場所まできていることが見て取れます。しかし、「自分が追い求める場所」が放つ眩しい光に向かって、不安を抱えながらも進んでいく主人公の姿を見ることができます。
理由も意味も価値を失くして
何を探すの 鏡の前引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
「鏡の前」という歌詞から、自分自身に問いかけていることがわかります。
主人公は、挫折したのでしょうか。理由や意味の価値をなくし、夢や自分を見失ってしまったと取れます。夢に向かって一直線に進んでいたとしても、迷ってしまうときはありますよね。
隔たりを砕いて
どうぞ いっておいで
どれだけ臆病でも 欲張りの動物
その心で選んで その声で叫んで
無様に足掻こうとも証を輝かせて引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
ここでいう隔たりとは、夢を叶えるのを躊躇する心ではないでしょうか。
動物というのは、本能のまま動くものだと思います。自分自身の中にある、動物(本能)のままに、突き進んでいこうという主人公の強い意思の表れを表現しているのではないでしょうか。
記憶は後ろから削れていく
拾ったものも砂になって落ちる
指先で触れた消えない灯火
約束をしただろう
遥かな どこか いつか引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
覚えたものやこれから学習するもの。超能力を持っている人でなければ、過去や未来に起こる出来事さえもどうしても忘れてしまうものです。
しかし、自分が追い求める夢はそう簡単には忘れないと思います。
ここでは、主人公が決めたそのような夢を再確認しているのではないでしょうか。
絶望の最果て 希望の底
勇気をあげる鏡の前 盾と剣
これは誰のストーリー
どうやって始まった世界
ここまで生き延びた命で答えて
その心で選んで その声で叫んで
名前さえ忘れても 何度でも呼んで引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
ここでは、一度歌われた内容が歌われています。が、「勇気をあげる鏡の前」という歌詞が新たに書かれています。
ここでは、主人公自身が鏡の前に立ち、自分自身を励ましている状況が読み取れます。
いつでも自分がいちばんの味方であることを伝えてくれています。
やっと やっと 見つけたよ
ちゃんと ちゃんと 聴こえたよ
どこから いつからも
ただいま おかえり引用:「シリウス」作詞 作曲/藤原基央
叶えたい夢は忘れないとは言いつつも、挫折や諦めなどがついてくると思います。夢に向かって努力することもあれば、諦めてしまって努力しないこともあります。
しかし、いつでも夢は待っていて、いつでも「おかえり」と言って、挑戦を受け入れてくれることを表現しているのではないでしょうか。
BUMP OF CHICKEN「シリウス」歌詞の意味は? まとめ
引用:http://www.bumpofchicken.com/
いかがでしたでしょうか。
この楽曲のタイトルとなっているシリウスですが、シリウスとは、恒星の名前で、太陽を除けば地球から見えるもっとも明るい恒星だそうです。
歌詞の中で何度も「消えない灯火」という歌詞が登場しますが、これはシリウスのことだと考えられます。
主人公やこの曲を聴く人が追い求める夢は、その人の中でいつでもいちばん輝いている、ということがタイトルを見てわかりますね。