ONE OK ROCK(ワンオク)『Last Dance』はアルバム『35xxxv』のDeluxe Editionに収録されている楽曲です。
全編英語の歌詞で、しっとりとしたバラード調なのが特徴ですね。
そんな『Last Danse』の歌詞の和訳・意味を考察をしていきましょう。
ワンオク「Last Dance」MVの世界観とは？
『Last Dance』はMVも公開されていますが、その世界観が気になりますね！
まるでハリウッドのSF作品を見ているようです。
MVのストーリーを解説していきましょう。
主人公は30代と思しきカップルですが、二人の関係は順調とは言えないようです。
彼女が離れた隙に、彼が彼女の携帯を盗み見てしまいます。
すると彼女の浮気の証拠を見つけてしまい、衝動的に彼は別れを告げます。
荷物を持って出て行こうとしたその瞬間、エイリアンに街が襲撃されてしまいます。
彼は家に戻り、彼女に危機を知らせます。
暴風や停電など、不安な夜を二人で乗り越えると、やがて朝が来ていつの間にか眠っていたことに気づきます。
エイリアンという未知のものの襲来に比べたら、彼女の浮気など小さな問題ですよね。
このイレギュラーな出来事は、彼らが冷静になってお互い向かい合う良いきっかけになったのでしょう。
MVのストーリーは歌詞とも関連があるのでしょうか。
ワンオク「Last Dance」歌詞(和訳)の意味を考察
歌詞からは、もう別れの近い二人を描いているということが分かります。
二人はなぜ別れなければならないのか、関係を修復する方法はないのか、考えながら歌詞を見ていきましょう。
It started out as any other story
（ありふれた物語のように始まった）
Then the words begin to fade away
（いつのまにか交わす言葉が少なくなって）
All your smile used to make me smile
（君が笑うと僕も笑顔になれたのに）
But lately I don’t feel that way
（最近はそうは感じられなくて）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
恋人との関係を歌っています。
以前は、お互いのことを話したり、同じ気持ちを共有したり、二人の時間を大切にしていましたが、最近は心がすれ違ってしまっているようです。
一種の倦怠期でしょうか。
Try to remember what brought us together
（僕たちを結びつけたものを思い出そうとしたり）
And to forget what’s driving us apart
（僕らを離れ離れにするものを忘れさせようとするんだ）
You know we can’t wait here forever
（でも、僕たちはずっとここにはいられない）
Just making time and going nowhere
（ただ時間が過ぎていくだけさ、どこにも行けないんだ）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
何とか二人の関係を保とうとしています。
でも変わってしまったことにいつまでも目をつぶってはいられません。
お互いの変化を認めなければ前には進めません。
Is this our last dance
（これは、最後のダンスなのかな）
Can we take another chance
（もうチャンスはないのかな）
To be alone together still
（まだ二人きりでいたいんだ）
Are we wasting time
（僕たちは、時間を無駄にしてしまったのかな）
chasing dreams not yours or mine
（君のでも僕のでもない夢を追いかけている）
Care for you
（君を大切にしよう）
I always will
（この先もずっと）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
どうやら彼の気持ちが離れてしまったわけではなさそうです。
二人一緒にいることをダンスにたとえていますね。
二人でダンスをするときは相手と呼吸を合わせて、支え合って同じリズムでステップを踏まなければなりません。
そして、二人に一緒に歩む意思がなければダンスができません。
「君のでも僕のでもない夢を追いかけている」というところが気になりますね。
どちらのものでもない夢を追いかけるのは不毛です。
お互いのことを思うあまり、そのようなことになってしまうのでしょうか。
それならば、二人で一緒に生きていくことにもう意味なんてないのでしょうか。
ワンオク「Last Dance」２番 歌詞(和訳)の意味は？
We can try to keep the love from fading
（僕らの愛が消えてしまわないように）
Cuz’ all we have are reasons to be gone
(だって、全てのものはいつか消えてしまうから）
Remember when you used to make me smile
（君が、僕を笑顔にさせていた時を覚えている）
But lately I don’t feel the same
（けどこの頃は前と同じように感じられないんだ）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
二人の気持ちをつなぎとめようとしています。
彼女のおかげで幸せな気持ちになれたことも覚えています。
ですがどうしても、今は同じ気持ちではないことを認めざるを得ません。
Look up and I see your face
（見上げて、君の顔を見てみると）
I can see you looking back at me
（君も僕を見つめ返しているんだ）
Every time I think it’s getting better
（僕らはより良くなっているとどんな時も思っているよ）
Just making time and going nowhere
（ただ時間が過ぎるだけさ、どこにも行けないんだ）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
二人は、以前とは同じ気持ちではありませんが、決して相手を嫌いになったわけではありません。
むしろ関係は良くなっていますし、彼女を見つめると、彼女も彼を見つめ返してくれています。
ですが二人一緒にいても、ただ時間が過ぎていくだけで何にもならないのです。
これもまた不毛なことです。
大切に思っているし、まだ二人でいたい、それなのにどうして別れを選択しなければならないのでしょうか。
それは「君のでも僕のでもない夢を追いかけている」からでしょう。
相手のため、と思ってやっていたのに実はただ自分の時間を無駄にしていただけ、ということが分かってしまったのです。
二人はもう、相手に依存しあう恋愛関係から卒業しています。
自立して、相手の他にも大切なものがあります。
今までは恋人のことを最優先で考えていましたが、今はもう同じようには考えられません。
お互い昔とは違うことに気づいてしまっているのです。
You know I always will
（そう、この先もずっと）
But there’s no looking back
（けど、振り返っても仕方ないんだ）
And no more need to cry
（だからもう泣かなくていいんだよ）
No more need to cry
（もう泣かなくていいんだ）
No more need to cry
（もう泣かなくていいんだ）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
できれば前と同じ気持ちに戻りたいのです。
彼女もまた、彼と別れたくはないのです。
しかし彼は、現実を認めて前に進もうと諭すのです。
Is this all we have
（これが、僕らの全てなのかな）
Should we walk away at last
（僕らはもう別れるべきなのか）
To be alone together still
（まだ二人きりでいたいのに）引用：「Last Dance」作詞/TAKA
お互いについて話してみても、今は驚くほど知っていることが少なかったのです。
二人はもう、お互いがいなくても生きて行けるのです。
二人でいたいと願う一方で、別れを選択するのがお互いのためだと気づき始めています。
これ以上相手の時間を無駄にしないためにも、別れを選択しようとしています。
別れてしまっても、彼女を好きな気持ちは変わりません。
そう誓って、恋人に別れを告げるのです。
ワンオク「Last Dance」歌詞(和訳)の意味は？ まとめ
お互いが大切なことには変わりはない、けれどただ好きなだけでは一緒に生きていくには不十分だと気づいてしまった、そんな大人のラブソングです。
MVの二人はこれから関係を修復できそうですが、歌詞の二人はお互いのために切ない決断をすることになりそうです。
ダンスは、一緒に踊る二人が向かい合って、同じ歩幅で同じリズムになるように合わせなければなりません。
そして踊っているときは、世界には二人だけになります。
しかし、二人にはそれぞれの人生があり、もうお互いに歩調を合わせるのは難しく、そしてときには不毛になってしまうことさえあります。
二人で踊る最後のダンス、せめて僕が君のことを思い続けていることだけでも知っていてほしいのです。
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