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YOASOBI「たぶん」歌詞の意味は?【あいまいな表現が意味するものとは?】

YOASOBI「たぶん」歌詞の意味は?

今回は、YOASOBIの「たぶん」について歌詞考察していこうと思います。

この曲のテーマは、恋愛における別れ。

ある別れてしまった男女の様子が、少しあいまいな歌詞と独特な雰囲気なテンポで表現されています。

そこには、Ayaseさんならではのあるこだわりが。

YOASOBIが伝えたいメッセージとは、そして「たぶん」の歌詞に描かれた本当の意味とは一体何なのか、考察していきます。

YOASOBI『たぶん』はどんな曲?

YOASOBI『たぶん』歌詞

涙流すことすら無いまま
過ごした⽇々の痕⼀つも残さずに
さよならだ

⼀⼈で迎えた朝に
鳴り響く誰かの⾳
⼆⼈で過ごした部屋で
⽬を閉じたまま考えてた

悪いのは誰だ
分かんないよ
誰のせいでもない
たぶん

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕⽅がないよきっと
「おかえり」
思わず零れた⾔葉は
違うな

⼀⼈で迎えた朝に
ふと想う誰かのこと
⼆⼈で過ごした⽇々の
当たり前がまだ残っている

悪いのは君だ
そうだっけ
悪いのは僕だ
たぶん

これも⼤衆的恋愛でしょ
それは最終的な答えだよ
僕らだんだんとズレていったの
それもただよくある聴き慣れたストーリーだ
あんなに輝いていた⽇々にすら
埃は積もっていくんだ

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならに続く道を歩くんだ
仕⽅がないよきっと
「おかえり」
いつもの様に
零れ落ちた

分かり合えないことなんてさ
幾らでもあるんだきっと
全てを許し合えるわけじゃないから
ただ、優しさの⽇々を
⾟い⽇々と感じてしまったのなら
戻れないから

僕らは何回だってきっと

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕⽅がないよきっと
「おかえり」
思わず零れた⾔葉は
違うな

それでも何回だってきっと
そう何年だってきっと
始まりに戻ることが出来たなら
なんて、思ってしまうよ
「おかえり」
届かず零れた⾔葉に
笑った

少し冷えた朝だ

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

たぶん」は、2020年7月20日に配信リリースされた楽曲。

原作は、「夜遊びコンテストVol.1」で選ばれた小説「たぶん」(しなの・著)

曲は、別れてしまったカップルの様子が、あいまいながらもどこか共感できる歌詞と、切ないメロウなテンポで表現されています。

楽曲作りにあたってYOASOBIのお二人は、下記のようにコメントしています。

Ayaseさんコメント

読みながら、別れの朝のような青っぽい色が浮かびました。あと、一緒に暮らしていたカップルが別れてしまった時の、気持ちの浮遊感。これらを音で表現したいと思って、自分の中でマッチする楽器や音色を探していきました。

ikuraさんコメント

「たぶん」はつぶやくように歌いはじめるのが、主人公の心情に合うんじゃないかと思いました。歌い出しの「一人で迎えた朝に」って自分の状況を客観的に見ているところや、Bメロの「悪いのは誰だ」のセリフっぽい歌詞のところなどは、特に淡々とつぶやくように歌っていますね。

原作小説『たぶん』とは?

物語は、男女の別れから始まります。

主人公は、振られた側の女性。

ある朝起きると、同棲していた彼がいなくなっていました。

別れの言葉もなく、そこにあるのは「悪いのは僕だ、たぶん」と書かれた手紙のみ。

しかし、それを読んでも、彼女はなぜか怒りも悲しみもない様子。

ただ、どこか放心状態になっている時、彼が家に戻ってきました。

彼女は動揺しながらも、戻ってきた彼になんて声をかけたのか、そして彼が戻ってきた理由とは。

長年付き合ってる男女ならきっと、「あーわかるわかる」と共感できてしまう別れの恋愛ストーリーとなっています。

YOASOBI『たぶん』の歌詞の意味とは?

それでは、早速歌詞の意味を考察していきましょう。

さよならも言わず|「たぶん」1番Aメロ・歌詞の意味

涙流すことすら無いまま
過ごした⽇々の痕⼀つも残さずに
さよならだ

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

冒頭は、彼氏と「さよなら」をした女性の様子が描かれています。

彼女が朝起きると、同棲していた彼の姿がありません。

別れの言葉はなく、しかし、女性は「涙流すことなく」あっさりとそれを受け入れているのでしょう。

彼女は、きっとこうなることが分かっていたのかもしれません。

普通、付き合っている恋人が急に居なくなったら、不安に思ったり悲しく思いますよね。

二人はどんな関係だったのでしょうか。

彼がいない朝に思うことは|「たぶん」1番Aメロ・歌詞の意味

歌詞イメージ

⼀⼈で迎えた朝に
鳴り響く誰かの⾳
⼆⼈で過ごした部屋で
⽬を閉じたまま考えてた

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

「鳴り響く 誰かの音」

別れてから何日か経ったあと、元彼氏が家にやってきます。

原作では、彼氏のことを「あいつ」と表現しており、もう二人は他人に戻ってしまったことがわかります。

「あいつが戻ってくるわけない、戻ってきたら一言目はなんて言えばいいのか。そして、別れた理由はなんだっけ?」

突然出ていった彼に対して、ちょっと動揺している彼女は、ドアが開くまで、そんなことを考えていたのではないでしょうか。

こうなったのはなぜ?|「たぶん」1番Aメロ・歌詞の意味

悪いのは誰だ
分かんないよ
誰のせいでもない
たぶん

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

「分かんないよ」「たぶん」

こういった表現は、恋愛ではよくあるのではないでしょうか。

なんであの人のことが好きなのか、なぜ別れてしまったのか。

きっと誰しも恋愛すれば、意味も分からず相手に惹かれ、恋をして、幸せな時を過ごします。

そして、突然くる相手への違和感。

「誰のせいでもない」二人が別れた理由はなんだったのでしょうか。

おかえりの意味は|「たぶん」1番サビ・歌詞の意味

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕⽅がないよきっと
「おかえり」
思わず零れた⾔葉は
違うな

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

サビでは、3回も「きっと」という言葉が使われています。

きっと、あの時こうしてれば、別れなかったかもしれない?

きっと、この先またやり直すかもしれない?

彼女にはそんな期待の思いがあるのでしょうか。

突然やってきた彼に対して、なんて声をかけようかと思っていた時、彼からこんなことを言われます。

「鍵も持ったままだったし、立つ鳥跡を濁さずと思って。色々きちんときれいにしないとなって。」

その言葉を聞いて、彼女は「おかえり」という言葉は言わなくて正解だ。と悟ります。

彼女は、何回繰り返しても、二人のたどり着く答えは同じということに気づいたのではないでしょうか。

別れた理由は|「たぶん」2番Aメロ・歌詞の意味

歌詞イメージ

⼀⼈で迎えた朝に
ふと想う誰かのこと
⼆⼈で過ごした⽇々の
当たり前がまだ残っている

悪いのは君だ
そうだっけ
悪いのは僕だ
たぶん

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

二人が別れた本当の理由はなんだったのでしょうか。

彼は、最後の日に「悪いのは僕だ、たぶん」と手紙を残していました。

二人が「たぶん」という言葉を使っているのは、別れた理由が明確ではないから。

嫌いでもないのに別れてしまう、なんてこともよくある話です。

恋愛は、きっと始まりにも終わりにも明確な理由なんてなくて「誰のせい」でもありません。たぶん。

答えはありませんが、この言葉にはそんな意味が込められているのではないでしょうか。

よくあるストーリーとは|「たぶん」2番Bメロ・歌詞の意味

これも⼤衆的恋愛でしょ
それは最終的な答えだよ
僕らだんだんとズレていったの
それもただよくある聴き慣れたストーリーだ
あんなに輝いていた⽇々にすら
埃は積もっていくんだ

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

「大衆的」というのは、誰しも共感できるさま、という意味。

「最終的な答え」というのは、結果論ということ。

つまり、こうやって別れていく恋愛はよくあることだよね。

誰もが経験していることなのに、自分たちもこうなってしまった。

誰も別れることが予想できているわけではなく、「最終的に」別れてしまっただけなのかな。

きっとどこかで歯車が合わなくなってしまい、しかし、修復も改善もせず進んでしまった年月。

当たり前に過ごしていたそんな日々に慣れつつも、やはり限界はきてしまったようです。

まだやり直せる?「たぶん」Cメロ・歌詞の意味

分かり合えないことなんてさ
幾らでもあるんだきっと
全てを許し合えるわけじゃないから
ただ、優しさの⽇々を
⾟い⽇々と感じてしまったのなら
戻れないから

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

ここの歌詞は共感できる人は多いのではないでしょうか。

育ちも環境も違った二人の男女。

分かり合えないことなんていくらでもあります。

最初は、違ったところも魅力的に見えて、一緒にいる時間はとても楽しいもの。

しかし、違和感はどんどん積もっていくだけ。

いつしか当たり前の日々を辛いと感じてしまう時、もう二人の関係は元には戻れないのかもしれません。

彼女が笑った理由は「たぶん」ラストサビ・歌詞の意味

それでも何回だってきっと
そう何年だってきっと
始まりに戻ることが出来たなら
なんて、思ってしまうよ
「おかえり」
届かず零れた⾔葉に
笑った

少し冷えた朝だ

引用元:YOASOBI「たぶん」歌詞

最後は、女性が「それでも一緒にいることが正解なのかもしれない」と思っています。

長くいる分だけ、目に見えない愛は深くなります。

また初めからやり直せたならな。

別れた男女は一度でもこんなことを思うのではないでしょうか。

「おかえり」

彼女がそんな思いを抱きながら最後に放った言葉。

しかし、相手にはそんな気はなく「まぁそうだよな」と思わず、彼女は自分に笑ってしまっているようです。

とても悲しいわけでもないけど、なんとなく虚しい。

彼女にとっては、そんな冷えた朝なのでしょう。

YOASOBI『たぶん』歌詞の意味は? まとめ

https://twitter.com/YOASOBI_staff/status/1286957214473678848

「たぶん」という曖昧な言葉は、「おそらく、たいてい」「大部分」という意味があります。

恋愛模様にこの「たぶん」というタイトルを使っているのは、誰もが共感できるようなストーリーだから。

男女が別れる理由に「正解」なんてありませんよね。

しかし人には人の価値観があって、許せる範囲と許せない範囲があります。

それを相手に合わせてしまったり、何か違和感を抱えたまま過ごすことは幸せなのでしょうか。

そして結果的に、ある人は結婚し、ある人は別れてしまう。

「たぶん」は、曖昧な言葉だけど、実は恋愛をしている人はそうやって、ある「結果」に向かって進んでいるのかもしれません。

おそらく。

「たぶん」にはそんな意味が込められているのかもしれません。

気になる方はぜひ、YOASOBIの「たぶん」をチェックしてみてください。

ご一読いただきありがとうございました。

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