当サイトは記事内に広告を含みます

YOASOBI「ハルカ」歌詞の意味は?【大切な人への想いとは…】

YOASOBI「ハルカ」歌詞の意味は?

今回は、YOASOBIの「ハルカ」の歌詞の意味について考察していこうと思います。

この曲は、ある少女マグカップの出会いから別れまでの物語。

家族、友人、恋人とも違う、そもそも人でもない普通のマグカップが少女へ伝えたいメッセージとは。

そこには、きっと誰もが共感できる「大切な人への想い」がつづられていました。

卒業式や結婚式など、誰かとの別れの時にぴったりのこの曲には、一体どんな意味が込められているのでしょうか。

YOASOBI『ハルカ』はどんな曲?

YOASOBI『ハルカ』歌詞

思い出すのは
出会った日のこと
誰の元にも帰れないボクを
見つけ出してくれた
救い出してくれた
忘れることない君の笑顔

暮らしのすきま
よふけの祈り
いつでも君と共に歩いてきたキセキ
つらいことも
うれしいことも
分かち合えるそんな
日々よ

ふりかえれば数え切れない
思い出があふれ出してくる
だれにも見えないところで
がんばってる
君のそばにいられること
それだけで
こんなにほら幸せなんだよ
こみ上げてくる
想いはただ
ありがとう

訪れた
よろこびの春は
旅立ちの季節
はなれた街にも
連れ出してくれたね
ひとり不安な日々に
さみしそうな君に
送るエール
ボクがついてるよ

楽しいことばかりじゃない日常に
あふれだした君の涙
それでも
前を向いて歩いて
そうやって大人になってく
君のそばにいられること
君のよろこびは
ボクのよろこびで
君の大切が幸せが
いつまでも君とありますように

ねえ
君のそばにはもう
たくさんの愛があふれてる
だから今は
どうか泣かないで
あの日のように笑顔で

ふりかえればいくつもの
思い出がよみがえってくる
だれにも見えないところで
流した涙もほら
今の君につながってる
たくさんの愛につながってる
こみ上げてくる
想いはただ
ありがとう

いつまでも
幸せで
いつまでも
愛してるよ

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

この曲は、2020年12月18日に配信リリースされた楽曲。

原作は、放送作家・鈴木おさむさんの小説「月王子」。

彼がパーソナリティをつとめるラジオ番組「JUMP UP MELODIES TOP20」(TOKYO FM)に、YOASOBIAyaseさんがゲスト出演したことがきっかけで、今回のコラボが実現しました。

「男女だけど恋愛ではない関係をかきたかった」。

インタビューで、そんなことを答えた鈴木おさむさんは、完成した楽曲「ハルカ」について下記のようにコメントしています。

鈴木おさむ

まず、曲のタイトルが「ハルカ」ということにびっくりましました。しかもカタカナというのがいろんな「ハルカ」を想像できていいなと。曲づくりについてAyaseくんと話した時に、曲は小説の構成に合わせてつくっていることを聞いたのですが、なるほどと納得しました。(途中省略)

YOASOBIは、物語を音楽にするユニットと言い切っているだけに、その名に恥じないどころか、物語を曲にしていくという責任を全うしているなと思い、感動しました。

引用元URL:https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=99602

原作小説『月王子』とは?

この物語は、人間とマグカップの出会いから別れまでのお話。

当時14歳だった女の子「ハルカ」は、ある雑貨屋で、ちょっと変わったデザインのマグカップ「月王子」を見つけます。

「月王子」は決して話すことなどできませんが、ハルカの人生すべてを見守ってきました。

中学生から高校、大学、就職、そして結婚、出産まで。

悲しいことも楽しいことも幸せなことも、全部を分かち合ってきたハルカと月王子。

しかし、毎日当たり前に過ごしていた日々も、あることがきっかけで、二人はお別れすることに。

「月王子」が最後に伝えたい想いとは。

恋愛でも家族でも友達でもない二人の特別な関係には、いったいどんな絆があったのでしょうか。

きっと誰もが共感できる「」の物語となっています。

YOASOBI『ハルカ』の歌詞の意味とは?

それでは、早速歌詞の意味を考察していこと思いますが、その前に1つAyaseさんのある仕掛けを紹介致します。

この曲、物語の主人公である「ハルカ」の成長に合わせて、曲が転調しているのです。

過去から今に至るまでを、コードでも表現するAyaseさん、ほんとに奥が深いです・・・

余談が多くなりましたが、早速歌詞を見ていきましょう。

二人の出会いは|「ハルカ」Aメロ・歌詞の意味

思い出すのは
出会った日のこと
誰の元にも帰れないボクを
見つけ出してくれた
救い出してくれた
忘れることない君の笑顔

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

冒頭は、ハルカマグカップの月王子との出会いのシーンから始まります。

「星の王子様」ではなく「月の王子様」であるマグカップ。

そのデザインが特殊だったため、なかなか売れずにいた月王子。

「もう誰にも貰われずにこのまま廃棄されるんだろうな」

月王子がそんな事を思っている時、当時14歳だった中学生のハルカが「これ、おもしろい」と彼を見つけ出します。

誰にも相手にされなかった月王子は、とても喜びました。

マグカップではありますが、生きる意味を見失っていた時に、誰かから必要とされれば誰でも嬉しいものですよね。

一緒に過ごしてきた日々|「ハルカ」Bメロ・歌詞の意味

歌詞イメージ

暮らしのすきま
よふけの祈り
いつでも君と共に歩いてきたキセキ
つらいことも
うれしいことも
分かち合えるそんな
日々よ

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

そこから2人の日々が始まります。

ハルカが高校受験の時、夜遅くまで勉強している横で、月王子は温かいお茶を。

ハルカが電話で好きな人の話をしている時は、横で大好きなリンゴジュースを。

どんな時でも月王子は、ハルカをそばで見守ってきました。

そうやって一緒にいれる奇跡と、ともに歩んできた軌跡を噛みしめながら、月王子は過去のことを思い出しています。

君の幸せが僕の幸せ|「ハルカ」1番サビ・歌詞の意味

歌詞イメージ

ふりかえれば数え切れない
思い出があふれ出してくる
だれにも見えないところで
がんばってる
君のそばにいられること
それだけで
こんなにほら幸せなんだよ
こみ上げてくる
想いはただ
ありがとう

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

ここでは、たくさんの思い出とともに、ハルカへの感謝の気持ちを伝えています。

生きていれば、誰にも見せない涙や努力がありますよね。

ハルカの頑張っている姿、喜んでいる姿、悲しんでいる姿、どの姿も愛おしくて「そばにいれるだけで幸せ」と思う月王子。

家族でも友達でも恋人でもない、何か特別な絆が二人にはあったのではないでしょうか。

しかし、月王子が今こんなに過去のことを思い出すのにはなにか理由があるのでしょうか。

物語は後半へ続きます。

どんな時でもそばに居る存在|「ハルカ」2番Aメロ・歌詞の意味

訪れた
よろこびの春は
旅立ちの季節
はなれた街にも
連れ出してくれたね
ひとり不安な日々に
さみしそうな君に
送るエール
ボクがついてるよ

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

ハルカは高校を卒業して、大学生になります。

一人暮らしへと旅立つ時、捨てられると思っていた月王子も、もちろん一緒に新生活へ。

家族とも地元の友達とも離れて一人、東京で暮らす日々。

ハルカが心細い時、月王子は「僕がついているよ!」とエールを送っていました。

声がでなくても、相手にたとえ伝わらなくても、一生懸命に想いを伝えようとする月王子。

ハルカのことをとても大切に思っているのでしょう。

大人への道のりは・・・|「ハルカ」2番Bメロ・歌詞の意味

楽しいことばかりじゃない日常に
あふれだした君の涙
それでも
前を向いて歩いて
そうやって大人になってく
君のそばにいられること
君のよろこびは
ボクのよろこびで
君の大切が幸せが
いつまでも君とありますように

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

人生は楽しいことばかりではなく、どうしても避けられない「怒りや悲しみ」が訪れますよね。

ハルカは大学生活に慣れた頃、彼氏に浮気され、友達にも裏切られました。

泣いて、怒って、どうしようもない感情になって。

そんな時も、横には月王子が。

私頑張るね!月王子!」と独り言をいうハルカ。

何もしてあげられない月王子でも、きっと今までの思いはハルカに届いていたのでしょう。

そして、悲しいことのあとには、必ず幸せが訪れます。

時は流れ、とうとうハルカも30歳になり、大好きな人と結婚へ。

泣いている理由は|「ハルカ」Cメロ・歌詞の意味

歌詞イメージ

ねえ
君のそばにはもう
たくさんの愛があふれてる
だから今は
どうか泣かないで
あの日のように笑顔で

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

シーンは、現在である「」にもどります。

中学の頃から見守ってきたハルカはもうすっかり大人。

結婚して子供ができて、毎日たくさんの幸せに包まれています。

そして今、ハルカが泣いている理由は、マグカップである月王子が割れてしまったから

ハルカの子供がマグカップで遊んでいる時に、あやまって落としてしまったのです。

しかし、月王子はちっとも悲しくありません。

だってハルカはもう幸せに包まれているから。

「僕がいなくなっても、今度はハルカの大切な家族が君を守ってくれるよ。」

月王子はきっとそんなことを思っているのではないでしょうか。

過去を思い返す理由は|「ハルカ」ラストサビ・歌詞の意味

ふりかえればいくつもの
思い出がよみがえってくる
だれにも見えないところで
流した涙もほら
今の君につながってる
たくさんの愛につながってる
こみ上げてくる
想いはただ
ありがとう

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

月王子が過去を回想していた理由は、ハルカと今日お別れするから。

今ではすっかり母親になったハルカですが、ここまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。

ハルカの強さや弱さも一番そばで感じながら応援してきた月王子。

「いろんな壁を乗り越えてきた君ならもう大丈夫」

月王子はそんな安心感と同時に、これ以上ないくらいの「ありがとう」と最後の別れの言葉を伝えます。

最後に伝えたいことは|「ハルカ」ラストサビ・歌詞の意味

いつまでも
幸せで
いつまでも
愛してるよ

引用元:YOASOBI「ハルカ」歌詞

最後の別れの言葉は「愛してるよ」。

人生で一番大切な人に使うこの言葉。

マグカップである月王子は、今まで一度も自分のことを「人間になれたらなぁ」とは思いませんでした。

彼にとって、それはきっとどうでもいいこと。

だって、月王子はハルカの横にいて、共に過ごせるだけで、ハルカからたくさんの愛をもらって幸せを感じることができたから。

月王子とハルカの関係を見ると、「誰かを愛する」というのは、距離や言葉は関係ないのかもしれません。

そばにいれなくても、言葉を伝えられなくても、相手を思いやることはできるから。

愛してるよ」にはそんな愛のカタチについてのメッセージも込められているのではないでしようか。

YOASOBI『ハルカ』歌詞の意味は? まとめ

https://twitter.com/YOASOBI_staff/status/1340132420662620160

この曲は、「愛」とは何か、ということがテーマなのではないでしょうか。

有名な格言に「愛とは互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見ること」というのがあります。

これは「星の王子様」の作者であるサン・デグジュペリの名言。

「愛」とはつまり、誰かと一緒に過ごし、同じ未来をみて、悲しみや喜び、幸せを分かち合うことで生まれるのではないでしょうか。

決して、自分のことをわかってほしい、愛してほしい、という自己の欲求では生まれません。

見返りなんて求めず、ただ相手の幸せを願い、それが自分の幸せにも繋がる。

そして、一緒に過ごした時間の分だけ、愛はどんどん大きくなるものです。

そんな愛についてのメッセージが、この曲には込められているのかもしれません。

気になる方はぜひ、YOASOBIの「ハルカ」、原作の「月王子」をチェックしてみてください。

ご一読いただきありがとうございました。

YUZU科

もしかしたら原作である「月王子」は、「星の王子様」の愛の言葉もテーマとなっているのかもしれませんね。

 

 

 

コメントを残す