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YOASOBI『群青』歌詞の意味を解釈【”本当の声”が意味するものとは?】

YOASOBI「群青」歌詞の意味は?

今回は、YOASOBIの「群青(ぐんじょう)」の歌詞の意味について考察してこうと思います。

『群青』は、アルフォートと人気漫画「ブルーピリオド」とのコラボから生まれた楽曲。

小説のようなストーリー仕立ての歌詞に、シティポップのようなおしゃれな曲調が持ち味の彼らの新譜には、一体どのようなメッセージが込められているのでしょうか。

 

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YOASOBI「群青」はどんな曲?

YOASOBI『群青』歌詞

嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
どこか虚しいような
そんな気持ち
つまらないな
でもそれでいい
そんなもんさ
これでいい

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある

感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界
好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ

嗚呼、手を伸ばせば伸ばすほどに
遠くへゆく
思うようにいかない、今日も
また慌ただしくもがいてる
悔しい気持ちも
ただ情けなくて
涙が出る
踏み込むほど
苦しくなる
痛くもなる

感じたままに進む
自分で選んだこの道を
重いまぶた擦る夜に
しがみついた青い誓い
好きなことを続けること
それは「楽しい」だけじゃない
本当にできる?
不安になるけど

何枚でも
ほら何枚でも
自信がないから描いてきたんだよ
何回でも
ほら何回でも
積み上げてきたことが武器になる
周りを見たって
誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない
それでも

感じたことない気持ち
知らずにいた想い
あの日踏み出して
初めて感じたこの痛みも全部
好きなものと向き合うことで
触れたまだ小さな光
大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ

全てを賭けて描く
自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け
見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと
今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない
ありのままの
かけがえの無い僕だ

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこに今もそこにあるよ
知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、さあ
見ないフリしていても
確かにそこに君の中に

引用:YOASOBI『群青』歌詞より

 

本楽曲「群青」は、「小説を音楽にするユニット」と銘打って活動する「YOASOBI」の5作目の作品です。

2020年9月に配信されてから、人気をグングン伸ばしており、YouTubeのofficialMVの再生数は2021年6月現在4000万回を突破。

彼らの規格外の魅力が伺いしれます。

また、「群青」はブルボンのアルフォートミニチョコレートの公式サイト上にあるオリジナルテキスト「青を味方に。」を原作とし、更に月刊アフタヌーンで連載中の漫画「ブルーピリオド」から、インスピレーションを得て制作されました。

ブルボンが作ったCMも、「ブルーピリオド」の世界観とリンクしたものになっており、「群青」の歌詞と「ブルーピリオド」の名場面との親和性が高い映像となっています。

 

▼ブルボンCM▼

 

歌詞の随所に双方の作品のエッセンスが散りばめられていますが、曲全体の骨子となる部分は漫画「ブルーピリオド」の内容に依っているようで、「描く」「色」といった言葉が多く出てきたり、やりたいことに向き合う人々への応援ソングとなっています。

本楽曲「群青」は、とても優しく隣で寄り添って支えてくれるような歌詞に、力強いサウンドが加わり、聞いていると力が湧いてくるような作品に仕上がっています。

 

アニメ「ブルーピリオド」とは?

アニメ『ブルーピリオド』は、講談社の月刊アフタヌーンにて2017年6月24日より連載中の漫画「ブルーピリオド」を原作とした作品。

成績優秀で世渡り上手なヤンキーというフックの多いキャラクター「矢口八虎」は、スクールカースト上位の人間として充実した生活を送っているが、やりたいことが見つからず虚しさと焦りを抱えて暮らしている。

 

そんな彼は、ある日目にした絵に心を奪われ、美術の世界にのめり込み、高校2年生にして東京藝術大学進学を目指し始める。

言うなれば、芸術スポコン漫画です。

制作会社は「魔法少女リリカルなのは」などを制作した株式会社SevenArcs。

今までの制作してきた作品とは少し毛色の違うものになりますが、どんなアニメになるか、今から放送が待ち遠しいです。

原作も非常に面白いので、興味のある方はチェックしてみてください。

>>「ブルーピリオド」試し読み

 

YOASOBI「群青」の歌詞の意味を考察してみた。

「群青」はインスパイアされたりリンクしている作品が多いので、何を基に考察するかで全く解釈が違ってくると思われます。

なので、ここでは「ブルーピリオド」や「青を味方に。」の内容には触れずに、歌詞の内容から読み取れるもののみで考察していきたいと思います。

つまらない毎日はただ過ぎていく|1番Aメロ

嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
どこか虚しいような
そんな気持ち
つまらないな
でもそれでいい
そんなもんさ
これでいい

引用:YOASOBI『群青』歌詞より

いつものように過ぎていく毎日に飽きて、にぎやかな夜の街へと繰り出す人々。

仲間たちと騒いでいるうちに夜が明けて、ああこの楽しさは所詮一瞬のものでまたつまらない一日が始まるのか…とがっかりするけど、自分の人生なんてそんなもんだと無理やり納得させて退屈な今日を何とか生きていく。

そんな日々を繰り返している人々の情景が浮かぶ歌詞ですね。

一時的な快楽に身を委ねることで退屈な日々を忘れるけど、ふと冷静になるとその楽しさは一時しのぎに過ぎなくて、根本的には自分が何も変わっていないことを思い知る。

自分も何者かになれるかもしれないという気持ちは捨てきれていないが、そのための努力は半ば諦めて燻ぶっている人の何とも言えない虚しさが胸に迫ってくるようです。

 

自分の本心に気付いて|1番Bメロ

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある

引用:YOASOBI『群青』歌詞より

諦めて退屈な毎日を繰り返す人々は、知らないうちに自分の中にある好きなことをしたいという「本当の声」を知らないうちに隠してしまいます。

それは、他人に認められるためだったり、好きなことを追いかけることで苦しまないためだったり、理由は様々です。

しかし、その気持ちは隠すことはできても無くなりはしないで、ずっと「そこにある」のです。

そんな自分の本心に気付いてあげてと優しく語りかける歌詞となっています。

非常に勇気づけられますね。

 

つまらない毎日が色づく時|1番サビ

感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界
好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ

引用:YOASOBI『群青』歌詞より

自分の「本当の声」に気付いた人々は、自由に感覚の赴くままにひたすらに好きなことに没頭していきます。

そうしていると、今までの退屈で眠たくなるような虚しい「朝」に「青い世界」が広がっていきます。

ここでいう「青」は、「青春」のことを指していると解釈します。

「青春」とは、夢や希望に満ち溢れた世代のことを言いますが、この曲「群青」では若い世代のみを指しているものではないと考えます。

好きなことをして、退屈な毎日を乗り越えて、心の底からワクワクした毎日を過ごしている人は、例えいくつだろうと「青春」に身を置くことができるのです。

しかし、無邪気な子供とは違い他人の目が気になるので、「好きなものを好きだと」言うことで他人からの否定や反対意見を浴びせられるのが「怖くて仕方ない」と感じてしまうのは仕方ないことですよね。

だけど、今まで周りに合わせて自分の「本当の声」を無理やり押さえつけてきたから、ようやく本当に好きなことを心の底から楽しんでやっている自分に「出会えた」という気持ちは、かけがえのないものとなりつつあることがこのサビから伺えます。

▼2番の歌詞の考察へ▼

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