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YOASOBI『怪物』歌詞の意味を考察【理性と本能の狭間で出した答えとは?】

YOASOBI/怪物/歌詞の意味は?

今回はYOASOBIの楽曲、「怪物」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。

あと少しでMVも一億回再生を突破しようとしているこの曲。

大人気アニメをもとに作詞作曲されており、原作者も驚くくらい見事にアニメの世界観を表現しているそうです。

中毒性のあるリズム感どこか意味深な歌詞には、いったいどんな意味が込められているのでしょうか。

1度聞いたら必ずリピートしてしまう。そんなYOASOBIらしさ全開の楽曲です!

YUZU科

 

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YOASOBI「怪物」はどんな楽曲?

YOASOBI「怪物」

素晴らしき世界に今日も乾杯
街に飛び交う笑い声も
見て見ぬフリしてるだけの作りもんさ
気が触れそうだ
クラクラするほどの良い匂いが
ツンと刺した鼻の奥
目を覚ます本能のまま
今日は誰の番だ?

この世界で何が出来るのか
僕には何が出来るのか
ただその真っ黒な目から
涙溢れ落ちないように

願う未来に何度でもずっと
喰らいつく
この間違いだらけの世界の中
君には笑ってほしいから
もう誰も傷付けない
強く強くなりたいんだよ
僕が僕でいられるように

素晴らしき世界は今日も安泰
街に渦巻く悪い話も
知らない知らないフリして目を逸らした
正気の沙汰じゃないな
真面目に着飾った行進
鳴らす足音が弾む行き先は
消えない消えない味が染み付いている
裏側の世界

清く正しく生きること
誰も悲しませずに生きること
はみ出さず真っ直ぐに生きること
それが間違わないで生きること?
ありのまま生きることが正義か
騙し騙し生きるのは正義か
僕の在るべき姿とはなんだ
本当の僕は何者なんだ
教えてくれよ
教えてくれよ

今日も
答えのない世界の中で
願ってるんだよ
不器用だけれど
いつまでも君とただ
笑っていたいから
跳ねる心臓が
体揺らし叫ぶんだよ
今こそ動き出せ

弱い自分を何度でもずっと
喰らい尽くす
この間違いだらけの世界の中
君には笑ってほしいから
もう誰も泣かないよう
強く強くなりたいんだよ
僕が僕でいられるように

ただ君を守るそのために
走る走る走るんだよ
僕の中の僕を超える

引用元:YOASOBI「怪物」歌詞

2021年1月6日より放送の大人気アニメ「BEASTARS」第2期の主題歌となっている本楽曲。

原作、板垣巴留さんのオリジナル小説「自分の胸に自分の耳を押し当てて」をもとに作られました。

小説の世界観であるダークさと主人公の葛藤や疾走感がそのまま曲に表現されており、作者の板垣巴留さんも「すごすぎ!」と大絶賛。

以下コメント

原作者 板垣巴留

BEASTARSを描くにあたり心掛けてきた、思春期の厳しさ、どうしようもなさと、心の進化をYOASOBIさんが素晴らしい音楽にのせてくれました。1曲にここまでBEASTARSのテーマを詰め込んでくれたことに感謝します。
すごすぎ!

引用元:https://natalie.mu/comic/news/403616

そして原作のファンでもあるというYOASOBIのお二人も以下のようにコメントしています。

YOASOBI・Ayaseコメント
BEASTARSという一つの物語、その世界観、そして原作となるオリジナル小説に綴られたレゴシの葛藤、悶々とした気持ち、その中から導き出した彼の決意を、この『怪物』という楽曲に詰め込みました。 大好きな作品のアニメ第二期、新たな幕開けのタイミングでこうやって携わることができること、本当に嬉しく思います。アニメと合わせて、この楽曲のことも愛していただければ幸いです。

YOASOBI・ikuraコメント
アニメ「BEASTARS」のオープニングテーマを担当させて頂くことになり、大変嬉しい気持ちで一杯です!
板垣巴留先生の書き下ろしてくださったオリジナル小説を基に、主人公レゴシの熱い思いと動物世界の混沌とした空気感を精一杯歌声に込めさせていただきました。 YOASOBIとして新たな扉を開いた楽曲になっています。放送が楽しみです!

引用元:https://bst-anime.com/

それでは、次は歌詞の意味を考える上でも重要になってくる「BEASTARS」について少しご紹介いたします。

アニメ『BEASTARS』とは?

舞台は、擬人化された肉食獣と草食獣が共存している学園。

ある日、草食獣が食殺されるという事件が発生し、主人公であるハイイロオオカミのレゴシは犯人だと疑われます。

おまえら肉食獣なんてみんな怪物だ

共存しているとはいえ肉食獣と草食獣の種族間の壁はとても大きく、差別や対立は絶えません。

自分の「本能と理性」どちらが本当の自分なのか。

レゴシはそんな葛藤に悩まされながらも恋愛や友情を通して、自分にとって本当に大切なものは何かを見つけていきます。

そして食殺事件の犯人は一体だれなのか。

ミステリー、恋愛、青春と見どころ満載の動物版青春群像劇となっています。

>>漫画『BEASTARS』詳細

原作、板垣巴留さんの「BEASTARS」は、2018年マンガ大賞「大賞」、第21回文化庁メディア芸術祭賞マンガ部門「新人賞」、第42回講談社漫画賞「少年部門」、など様々な賞を受賞しており、今大注目の作品です。

YUZU科

YOASOBI「怪物」歌詞の意味を考察・解釈

というわけで、ここからは『怪物』の歌詞の意味について、掘り下げていきたいと思います。

作りものの世界とは?/1番Aメロ

歌詞イメージ

素晴らしき世界に今日も乾杯
街に飛び交う笑い声も
見て見ぬフリしてるだけの作りもんさ
気が触れそうだ
クラクラするほどの良い匂いが
ツンと刺した鼻の奥
目を覚ます本能のまま
今日は誰の番だ?

引用元:YOASOBI「怪物」歌詞

「素晴らしき世界」「町に飛び交う笑い声」

冒頭の歌詞からは争いもいざこざもない平和な世界が連想できます。

しかしこの裏の世界では、実は草食獣が食べられることは当たり前となっているのです。

世間でそんなことは黙殺され、だれも意義を唱えません。

人々(動物たち)は笑顔で何事もなかったかのように、今日も暮らしています。

この世界は気が狂いそうだと違和感を感じる主人公ですが、同時に「クラクラするほどのいい匂い」と、本能が現れる一面も…。

真っ黒な目に映るのは?/Bメロ

歌詞イメージ

この世界で何が出来るのか
僕には何が出来るのか
ただその真っ黒な目から
涙溢れ落ちないように

引用元:YOASOBI「怪物」歌詞

MVを見るとわかりますが、本作品は主人公レゴシともう一人、ウサギが登場しています。

ドワーフウサギの「ハル」はレゴシと同じ学園内の生徒で、どうやらレゴシはハルに恋をしているようです。

小動物は自分の鼓動で体が揺れてしまうの

ちょっとした衝撃でも彼らは寿命が減ってしまうのです。

そして、いつ自分が食べられるかわからない恐怖。

死と隣り合わせで生きているハルをみて、主人公はこの世界で生きる小動物や草食獣がいかに生きづらいかということ知ります。

強さとは何か/1番サビ

願う未来に何度でもずっと
喰らいつく
この間違いだらけの世界の中
君には笑ってほしいから
もう誰も傷付けない
強く強くなりたいんだよ
僕が僕でいられるように

引用元:YOASOBI「怪物」歌詞

現状を知った主人公は、そんな恐怖の世界から早く解放してあげたいと強く思うようになります。

同じ生き物のはずなのにどうして弱肉強食が生まれてしまうのか。

強者とは何なのか。

毎日おびえながらもいつも笑顔で勇敢に生きているハルこそが本当の強さではないのか。

「強く強くなりたい」。

この歌詞は、主人公が抱くハルへの憧れの思いと、自身の本能に逆らえない心の弱さも表現されているのではないでしょうか。

 

▼2番の歌詞考察へ▼

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