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Ado『ギラギラ』歌詞の意味は?【劣等感の先に求める本当の愛とは..】

Ado「ギラギラ」歌詞の意味は?

今回はAdo「ギラギラ」歌詞の意味について考察していきたいと思います。

「ギラギラ」は、醜形コンプレックスを抱える少女の葛藤を描いています。

Adoの楽曲は、若者の本音を代弁する歌詞が共感を呼んでいますよね。

今楽曲にもポジティブなメッセージが含まれていそうです。

それでは、「ギラギラ」の歌詞にはどんなメッセージが込められているのか見ていきましょう。

Ado『ギラギラ』はどんな曲?

Ado『ギラギラ』歌詞

あーもう本当になんて素晴らしき世界
んで今日もまた己の醜悪さに惑う
だのに人を好きって思う気持ちだけは
一丁前にあるから悶えてるんでしょう

Ugly 正直言って私の顔は
そう神様が左手で描いたみたい
必然 この世にあるラブソングはどれひとつ
絶対 私向けなんかじゃないでしょう

使い道のないくちづけ 憐みを恣(ほしいまま)に
スパンコールの瘡蓋(かさぶた)で身を守る
愛されないくらいなんだ

ギラギラ輝いて私は夜を呑み
Rap Tap Tap Tap
今に見てろこのluv(ラヴ)
目に染みるは1mgの花火
Drag on Drag on
なんてファニー この世はビザール

ギラ ギラギラ ギラ

Unknown お釈迦様も存ぜぬうちに
もう健やかに狂っていたみたい
それは世界の方かそれとも私の方ですか?
共生は端からムリでしょう

マガイモノこそかなしけれ 無我夢中疾る疾る
強い酸性雨が洗い流す前に
蛍光色の痣抱いて

メラメラ火を噴いて私は夜の狼
Rap Tap Tap Tap
そこで見てろこの乱舞
強くおなり あなたなりの武装(メイクアップ)で
Flap up Flap up
不意に不安に

孤独は燃料(ガソリン) 卑屈な町を行く
目を閉じて もういいかい もういいかい
もしも神様が左利きならどんなに幸せか知れない

ギラギラ輝いて私は夜を呑み
Rap Tap Tap Tap
今に見てろこのluv(ラヴ)
目に染みるは1mgの花火
Drag on Drag on
なんてファニー この世はビザール

ギラ ギラギラ ギラ ギラギラ
Give Love 花は満ちて(ギラギラ)
ありのまんまじゃいられない 誰も彼も
なんて素晴らしき世界だ!
ギラついてこう

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

 

「ギラギラ」Adoが2021年2月14日にリリースした3作目のデジタル配信限定シングルです。

作詞・作曲は、てにをはさんが担当しました。

バレンタインにリリースされた今楽曲のテーマは、「孤独のラブソング」です。

醜形コンプレックスを抱える少女の葛藤、前向きに生きていこうと決意する様子を表現した楽曲となっています。

「ギラギラ」は配信直後から大きな反響を呼び、YouTubeに投稿されたミュージックビデオの再生回数は投稿後13日で1,000万回、33日で2,000万回を突破する快挙を成し遂げました。

Ado『ギラギラ』の歌詞の意味とは?

歌詞イメージ

それでは、「ギラギラ」歌詞の意味について考察していきます。

醜形コンプレックスを抱える少女は、自身が抱える問題を乗り越えられるのでしょうか?

「ギラギラ」Aメロ・歌詞の意味

あーもう本当になんて素晴らしき世界
んで今日もまた己の醜悪さに惑う
だのに人を好きって思う気持ちだけは
一丁前にあるから悶えてるんでしょう

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

容姿に恵まれキラキラ輝く人たちと自分を比較し、「私はなんて醜いのだろう」と戸惑う主人公。

この世界は容姿に恵まれた人たちにとっては「素晴らしき世界」だろうが、それ以外の人たちにとってはそうではないんだという皮肉が込められています。

それでも一丁前に人を好きになることはあるのですが、自分には恋愛をする資格はないと考えているようです。

誰かを好きになったら付き合いたい、愛されたいと思うのが自然な感情です。

ですが醜い自分には到底無理だと考える主人公の苦しみは増す一方です。

Ugly 正直言って私の顔は
そう神様が左手で描いたみたい
必然 この世にあるラブソングはどれひとつ
絶対 私向けなんかじゃないでしょう

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

uglyの和訳は「醜い」ですから、主人公が自分の容姿に対して強いコンプレックスを抱いていることがわかります。

ここでは「ugly(醜い)」と「agree(同意)」を掛けていると考えられます。

つまり、「自分が醜いということに同意しているよ」と言いたいのでしょう。

主人公は自分の顔を神様が左手で書いたような顔、つまり神様の失敗作だと考えているようです。

この世に溢れかえるラブソングは自分に関係がないし、映画に出てくるような素敵な恋愛なんて夢のまた夢。

強いコンプレックスが原因で恋愛を諦め、卑屈になっている様子です。

独り身だとラブソングを聴いて虚しくなることがありますよね。

「ギラギラ」Bメロ・歌詞の意味

使い道のないくちづけ 憐みを恣(ほしいまま)に
スパンコールの瘡蓋(かさぶた)で身を守る
愛されないくらいなんだ

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

醜いから愛されず、恋人たちの甘い世界とは無縁。

くちづけをする機会もない主人公はそんな自分が周囲から同情されるに値すると感じています。

愛が手に入らない代わりに、憐みはいくらでも手に入る。

「スパンコールの瘡蓋(かさぶた)で身を守る」という表現は、醜い自分を隠すためにオシャレして着飾っているということでしょう。

「愛されないくらいなんだ」は「愛されないくらい醜い外見なんだ」という意味、「愛されないくらい大したことではない」という二通りの意味があると考えられます。

「ギラギラ」サビ・歌詞の意味

ギラギラ輝いて私は夜を呑み
Rap Tap Tap Tap
今に見てろこのluv(ラヴ)
目に染みるは1mgの花火
Drag on Drag on
なんてファニー この世はビザール

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

loveは「本物の愛」luvは「偽物の愛」を表しています。

着飾って夜の街に繰り出したところで「本物の愛」など手に入るわけもなく、チャラチャラした遊び人が言い寄ってくるだけです。

もちろんそれは気分がいいものではありません。

「目に染みる1㎎の花火」は薬物を指しているでしょう。

薬物を使用すると光が目に染みると言われています。

ファニーは「おかしい・滑稽」、ビザールは「奇妙・奇怪」という意味ですが、薬物を使用することによって笑いが止まらなくなり奇妙な感覚に陥ることはよくあります。

主人公は自分が陥っている状況と同様、この世界は奇妙で滑稽だから真剣に思い悩むのは馬鹿らしいと吹っ切れたようです。

「ギラギラ」2番Aメロ・歌詞の意味

Unknown お釈迦様も存ぜぬうちに
もう健やかに狂っていたみたい
それは世界の方かそれとも私の方ですか?
共生は端からムリでしょう

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

歌詞イメージ

自分の世界に入り込み、狂っていたと自覚する主人公。

視野を広げ世界を見渡してみると、自分と世界、そもそもどちらがおかしいのか分からなくなり混乱します。

どちらにしてもこの滑稽な世界に生きる私たちはなにが正解なのかを知りません。

ただ、恋愛を楽しみ充実した毎日を送る人たちと劣等感を抱き孤独に生きる人たちが解り合えないことだけは確かなようです。

「ギラギラ」2番Bメロ・歌詞の意味

マガイモノこそかなしけれ 無我夢中疾る疾る
強い酸性雨が洗い流す前に
蛍光色の痣抱いて

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

「マガイモノ」は化粧やドレスアップで醜さを隠した「偽物」の自分、「強い酸性雨」は偽物の愛を押し付け自分を利用しようとする悪い男たちのこと、「蛍光色の痣(あざ)」は消えない劣等感心の傷だと考えられます。

主人公は偽物の愛を押し付け誘惑してくる男たちから必死に逃げているのでしょう。

「ギラギラ」2番サビ・歌詞の意味

メラメラ火を噴いて私は夜の狼
Rap Tap Tap Tap
そこで見てろこの乱舞
強くおなり あなたなりの武装(メイクアップ)で
Flap up Flap up
不意に不安に

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

おそらく、「メラメラ」は「Make Love」と掛けていると考えられます。

Make Love は「愛の営み」、Flap up は「羽ばたく」という意味です。

主人公は化粧で武装し、夜の街で男たちを手玉にとり羽ばたいたようです。

ですが、楽しかったのは一瞬でふいに不安に襲われます。

こんな安っぽく薄っぺらい愛を手に入れたところで何の価値もない、こんなの本当の自分じゃない、自分が欲しいのは「本物の愛」だけだと気付く主人公。

きっと自分がとった行動を後悔し、罪悪感を抱いたでしょう。

「ギラギラ」3番・歌詞の意味

孤独は燃料(ガソリン) 卑屈な町を行く
目を閉じて もういいかい もういいかい
もしも神様が左利きならどんなに幸せか知れない

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

孤独は何かを成し遂げる大きな原動力となります。

「目を閉じてもういいかい」というのはかくれんぼの掛け声を意味していますから、恋愛を諦めようとしてもやっぱり誰かを追い求めてしまうということでしょう。

冒頭で自分の顔を「神様が左手で描いたみたい」と表現していたので、神様が利き手で描いたなら素晴らしく美しい容姿で生まれたはずだと揶揄しています。

「あの人みたいにルックスが良ければバラ色の人生だったはず」と考えたことがない人はほとんどいないと思います。

「ギラギラ」ラストサビ・歌詞の意味

ギラ ギラギラ ギラ ギラギラ
Give Love 花は満ちて(ギラギラ)
ありのまんまじゃいられない 誰も彼も
なんて素晴らしき世界だ!
ギラついてこう

引用:Ado『ギラギラ』歌詞

ラストサビで「ギラギラ」が「Give Love」を意味していることが発覚します。

強い劣等感を抱き愛されることを諦めた主人公でしたが、やはり一番欲しいものは「愛」でした。

「偽物の愛」にうんざりしているわけですから、欲しいのはもちろん「本物の愛」です。

主人公はようやくみんな楽して欲しいものを手に入れているわけではない、多少は無理したり苦労しているということに気付いたようです。

自分が憧れ嫉妬している人たちにもコンプレックスはあるし、劣等感を抱く自分にも良い部分はある、自分なりに戦えばいいんだと吹っ切れます。

冒頭の「素晴らしき世界」はリア充を皮肉ったと考えられますが、ラストの「素晴らしき世界」は主人公の正直な気持ちだと考えられます。

きっと「自分の考え方次第で世界は素晴らしくなる」と悟ったのでしょう。

劣等感に苦しんだ少女は様々な経験を通し、「このろくでもない世界で生きる私たちはみんな不完全で劣等感を抱いているけれど、それでも自分らしく輝けるし本物の愛も手に入る」という考えに至ったようです。

そして最後に「劣等感を抱いて卑屈になるなんてもったいない」「ギラついていこう」と私たちに最大限のエールを送っているのです。

 

Ado『ギラギラ』歌詞の意味は? まとめ

歌詞イメージ

Adoの3作目配信シングル「ギラギラ」は、醜形コンプレックスを抱える少女が悩みを乗り越え前向きに生きる決意をするという楽曲でした。

この楽曲には「自分を受け入れ、自信を持って積極的に行動しよう」というメッセージが込められています。

特に若い頃は自分の容姿に対してコンプレックスを抱くことが多いですが、大人になるにつれ自分らしさを受け入れるようになると思います。

私自身もコンプレックスに感じている部分があったのですが他人から見ると大したことなかったり、欠点だと思っていた部分を褒められることもありました。

もちろんコンプレックスを簡単に手放すことはできないのですが、考え方や捉え方を変えるだけでも気持ちが楽になると思います。

若い方はもちろん、大人になった私たちも積極的にギラついていきたいですね。

 

ということで、以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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