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YOASOBI『アンコール』歌詞の意味は?【今日という日をどう生きるべきか..】

YOASOBI「アンコール」歌詞の意味を解釈

今回はYOASOBIの「アンコール」の歌詞の意味について解説していきたいと思います。

「明日、世界が終わる日」というなんとも暗いテーマ。

ikuraさんの切ない歌声とAyaseさんの深い歌詞からは、「今日」という日をどう生きるべきかを改めて考えさせられます。

歌詞には一体どんな意味が込められているのでしょうか。

詳しく考察していきましょう。

 

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YOASOBI『アンコール』はどんな曲?

YOASOBI『アンコール』歌詞

明日世界は終わるんだって
君にはもう会えないんだって
またいつかって手を振ったって
叶わないんだよ
仕方ないね
明日世界は終わるんだって
それならもう
その時まで何度でもずっと
好きな音を鳴らそう

薄暗闇に包まれた
見覚えのない場所、目を覚ます
ここは夜のない世界
今日で終わる世界
そんな日にあなたに出会った

好きにしていいと
それだけ残して
何処かへゆく
あなたの音が遠ざかってく
そしてまたひとり
淀んだ空気の中で

ありふれたあの日々をただ思い返す
終わりが来ることを待つ世界で
辛い過去も嫌な記憶も
忘れられないメロディーも
今日でさよなら

ひとり車を走らせる
営みの消えた街の中を
明日にはもう終わる今日に
何を願う
何を祈る

何処かから不意に
微かに聞こえてきたのは
ピアノの音
遠い日の音

誘われるままに
呼吸を合わせるように
重ねた音
心地良くて
懐かしくて
幾つも溢れてくる

いつしか蓋をして閉じ込めていた記憶
奏でる音が連れてきた思い出
気が付けば止まったピアノ
いつの間にか流れた涙
続きを鳴らそう

ありふれたあの日々をただ思い返す
終わりが来ることを待つ世界で
辛い過去も嫌な記憶も
忘れられないメロディーも
さよならなんだ

今ここで好きなようにただ音を鳴らす
最後の日に二人きりの街で
ありふれたあの日々をただ想い奏でる音が
重なり響く

明日世界は終わるんだって
明日世界は終わるんだって
もしも世界が終わらなくって
明日がやってきたなら
ねえ、その時は二人一緒に
なんて

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

『アンコール』は、2021年1月6日に配信リリースされた楽曲となります。

原作は、「夜遊びコンテストvol.1」の大賞作「世界の終わりと、さよならのうた」です。

「Google Pixcel」の新CMにもなっているこの曲、一度は皆さん耳にしたことがあるのではないでしょうか。

内容についてはあまり触れていませんが、アンコールについてYOASOBIのお二人は以下のようにコメントしています。

[Ayaseさんコメント]

「冒頭にEPのリード曲である『アンコール』を収録すると決めていたので、その流れをつくるためには、先にエピローグを入れておかないといけないと思ったんです。また最後のインスト曲は次の作品へと続いていくものでして。ここから、また新しいYOASOBIが始まることを感じてほしくて、構成したものです」

[ikuraさんコメント]

「これまでは、原作小説などの主人公になりきって歌っていたんですけど、今回の楽曲は原作のキャラクター設定に、初めて親近感を持てたというか。たとえ世界が明日滅びることがわかっていたとしても、私は歌い続けたいという思い、未来への願いを表現できた気がしています」

引用元URL;https://news.yahoo.co.jp/articles/ebcbefc8c559ce924c05bf729d41f3c877be3913

原作小説「世界の終わりと、さよならのうた」とは?

物語のテーマは「世界の終わり」。

突然「明日世界が終わります。」と政府に宣言されてから約1年。

世界は暴動やテロが頻発し、町には人がほとんどいなくなります。

そんな中、主人公の少年は一人の少女と出会います。

生きることがどうでもよくなっていた主人公は、彼女の音楽を聴いてから気持ちにある変化が。

残されたわずかな時間、二人はどう過ごすのか。

そして世界は本当に終わりを迎えるのか。

少し非現実的で壮大なテーマですが、きっと誰もが共感できる切ないストーリーとなっています。

YOASOBI『アンコール』歌詞の意味を解釈してみた

それでは早速歌詞の意味を見ていきましょう。

「明日世界が終わるなら・・・」冒頭イントロ・歌詞の意味

明日世界は終わるんだって
君にはもう会えないんだって
またいつかって手を振ったって
叶わないんだよ
仕方ないね
明日世界は終わるんだって
それならもう
その時まで何度でもずっと
好きな音を鳴らそう

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

冒頭のイントロは、「明日世界は終わる」というこの世界のテーマから描かれています。

人はいつ死ぬのか誰にもわからないのに、この世界では終わりというのが分かっています。

そんな中で人々は今日という日をどう生きるのか

「仕方ないね、会えないね」など現実思っている反面、「好きな音を鳴らそう」という今自分が好きなことをやるという主人公の気持ちがここでは描かれているのではないでしょうか。

「少年と少女の出会い」Aメロ・歌詞の意味

薄暗闇に包まれた
見覚えのない場所、目を覚ます
ここは夜のない世界
今日で終わる世界
そんな日にあなたに出会った

好きにしていいと
それだけ残して
何処かへゆく
あなたの音が遠ざかってく
そしてまたひとり
淀んだ空気の中で

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

ここの歌詞は主人公が助けた少女の目線で描かれています。

少女が薄暗い廃墟で目を覚ますと、そこには楽器の山と主人公が一人。

世界が終わるまでの残り時間はもうわずか。

主人公は「少女の両親は死んでしまったのか、死に場所を求めて彷徨っていたのか」など考えますが、そんなことは気にせず「好きにしていい」とそれだけ言い残してどこかへ行きます。

「忘れられないメロディーとは」1番サビ・歌詞の意味

歌詞イメージ

ありふれたあの日々をただ思い返す
終わりが来ることを待つ世界で
辛い過去も嫌な記憶も
忘れられないメロディーも
今日でさよなら

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

「好きにしていい」。彼女にとって好きなこととは何なのでしょうか。

音大生であった彼女は、小さい頃から親にピアノの教育をされていました。

コンクールで優勝させる、そんな親の夢を押し付けられた彼女は毎日練習させられてピアノを弾くことが嫌になることもあったようです。

しかし世界があと少しで終わってしまう今、やはり自分はピアノが大好きだと気づきます。

この大好きなピアノをあと何時間弾けるのだろう。

今まで両親のことや練習していた時の嫌な記憶を思い出してしまい、ずっと遠ざけてきましたがそれでも彼女は音楽を奏でます。

どれだけ嫌な時代になったとしても自分の好きなことと向き合っている時間は辛いことも忘れられますよね。

「ピアノの音が思い出させるものとは」2番Aメロ~Bメロ・歌詞の意味

ひとり車を走らせる
営みの消えた街の中を
明日にはもう終わる今日に
何を願う
何を祈る

何処かから不意に
微かに聞こえてきたのは
ピアノの音
遠い日の音

誘われるままに
呼吸を合わせるように
重ねた音
心地良くて
懐かしくて
幾つも溢れてくる

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

続いて主人公のシーンへ。

もう世界が終わるという現実を覚悟している彼はこの世界に未練なんてなにもない。

願っても祈っても仕方がない。そんな諦めの気持ちのまま車を走らせます。

しかし、廃墟に戻るとピアノの音色が。

その瞬間、音色とともに主人公にはある記憶が蘇り今まで心の奥底に閉じ込めていた何かが彼の中で動き始めます。

「流れた涙の理由とは」Cメロ・歌詞の意味

いつしか蓋をして閉じ込めていた記憶
奏でる音が連れてきた思い出
気が付けば止まったピアノ
いつの間にか流れた涙
続きを鳴らそう

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

彼がずっと閉じ込めていた記憶。

それは、昔音楽を一緒にやっていた親友との思い出です。

「日本中に大好きな音楽を届けたい」そんな夢をもって二人は全国で路上ライブをしていました。

しかし、ある日暴漢に襲われ親友は帰らぬ人に。

親友を失ったショックとともに、彼は大好きな音楽をやめてしまいます。

彼女が奏でる音楽は、彼のつらい記憶や過去の思い出が蘇らせ、あふれていた思いが涙となってあふれてきます。

「主人公の願いとは・・・」ラストサビ・歌詞の意味

歌詞イメージ

今ここで好きなようにただ音を鳴らす
最後の日に二人きりの街で
ありふれたあの日々をただ想い奏でる音が
重なり響く

もしも世界が終わらなくって
明日がやってきたなら
ねえ、その時は二人一緒に
なんて

引用:YOASOBI『アンコール』作詞/作曲:Ayase

「大好きなもの」と「辛い記憶」が重なり、音楽から離れてしまっていた二人。

しかし、人生最後の日はやはり自分の好きなことをする。

その大好きなこととは自分にとってなんなのか、改めて二人は気づかされたようです。

無我夢中で没頭できること。その時間が永遠に続いてほしい。

忘れかけていた楽しい時間を久しぶりに過ごす二人。

「もし世界が終わらなかったら、明日は・・・」

今までもう残りの時間をどうでもいいと思っていた主人公も、少女と出会い好きなことをずっとしていたい、君と奏でていたい。

そんな叶わない思いを最後に願います。

YOASOBI『アンコール』歌詞の意味を解釈 まとめ

アンコールというは、もともとフランス語が語源となっており意味は「もう一度」。

好きなことをもう一度できたら、タイトルにはきっとそんな意味が込められているのでしょう。

「いつか旅行に行きたい」「いつかあの人に告白したい」「いつかこの大ホールで音楽を奏でたい」。

あなたにとって今やりたいことや夢ってどんなことでしょう。

普段は当たり前にできていたり過ごしていますが、これは当たり前のことではないのかもしれません。

だって明日というのは、当たり前にくるものではないから。

だからこそやりたいことというのは、いつかではなく「」行動して向き合うべき。

この曲にはそんなメッセージが込められているのではないでしょうか。

 

という訳で、今回は以上です。

ご一読いただきありがとうございました。

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