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YOASOBI『優しい彗星』歌詞の意味を解釈は?【本当の強さとは…】

YOASOBI「優しい彗星」歌詞の意味を解釈

今回はYOASOBIの「優しい彗星」の歌詞の意味を考察していこと思います。

YUZU科

大人気アニメ「BEASTARS」のテーマソングとなっているこの曲は、ファンからしたらきっと涙が止まらないでしょう。

ストーリーと見事にマッチしているこの歌詞には一体どんな意味があるのでしょう。

ikuraさんの優しい歌声と心地よいバラードとなっているこの曲について詳しく考察していきたいと思います。

 

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考察内容に「共感できた」「共感できなかった」など何でも構いませんので、あなたの声をお寄せください。

※意見主張の場として、興味のある方はご参加くださいませ。

YOASOBI『優しい彗星』はどんな曲?

YOASOBI『優しい彗星』歌詞

今、静かな夜の中で
無計画に車を走らせた
左隣、あなたの
横顔を月が照らした

ただ、思い出を探る様に
辿る様に言葉を繋ぎ合わせれば
どうしようもなく溢れてくる
日々の記憶

あなたのそばで生きると決めたその日から
少しずつ変わり始めた世界
強く在るように弱さを隠すように
演じてきた日々に
ある日突然現れたその眼差しが
知らなかったこと教えてくれた
守るべきものがあればそれだけで
こんなにも強くなれるんだ

深い深い暗闇の中で
出会い、共に過ごしてきた
類の無い日々
心地よかった
いや、幸せだった
確かにほら
救われたんだよ
あなたに

わずかな光を捉えて輝いたのは
まるで流れ星のような涙
不器用な命から流れて零れ落ちた
美しい涙

強く大きな体に秘めた優しさも
どこか苦しげなその顔も
愛しく思うんだ
姿形じゃないんだ
やっと気付いたんだ
無情に響く銃声が夜を引き裂く
別れの息吹が襲いかかる
刹那に輝いた無慈悲な流れ星
祈りはただ届かずに消えた

この、手の中で燃え尽きた
金色の優しい彗星を
美しいたてがみを
暗闇の中握り締めた

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

『優しい彗星』は、2021年3月24日に配信リリースされた楽曲。

大人気テレビアニメBEASTARS」のエンディングテーマとなっており、原作は板垣巴留・著の「獅子座流星群のままに」です。

この曲についてYOASOBIのお二人はインタビューで以下のようにコメントしています。

[Ayaseさん]

ルイが草食獣であることを描くためにも必須のシーンで、最初はルイだけの曲を書こうとしていました。でも、書いていくうちに、気づいたら完全にイブキの曲になっていったというか。その上で最終的にはルイの視点で終わるので、ルイの曲でもある、というものになっています。このシーンは、元々シシ組がその前に抗争をしていることで、より「静かな夜」という雰囲気がわかる場面ですよね。そこで、曲の中でも静けさと激しさの対比を出したいと思っていました。イブキとしてもまるで失恋にも近いような血の気が引くような感覚で、涼しさと静けさを感じる場面だと思うので、その雰囲気を大事にしながら同時に胸のざわざわも表現するため、あえてバラードにノイジーな音を加えています。ただ静かなタイプのバラードにはしたくないと思っていたんです。

[ikuraさん]

イブキやルイ、シシ組の中にもドラマがあって、いろんな人たちの関係性や優しさがあって、でも、肉食獣と草食獣という関係性だからこその残酷さもあって――。そういうものを作品と照らし合わせて考えたときに、楽曲としてはノイジーな音も入っているということですよね。そして、その要素はAyaseさんに任せて、私の歌は「イブキやルイの優しさに尽くそう」と思いました。歌声も、その優しさに寄り添うような歌い方にしています。

https://www.lisani.jp/0000163591/

原作小説「獅子座流星群のままに」とは?

物語の登場人物は、肉食獣の代表ライオンの「イブキ」と草食獣の代表アカシカの「ルイ」。

シシ組という闇の世界を牛耳っているボスのルイはある日、組を脱退することを決意。

しかし脱退するには、ある落とし前をつけなければなりません。

二人は種族間を越えた関係性であり、とても信頼を置いていた仲でした。

暗闇で走らせる車の中で、二人は一体何を思うのでしょう。

そして、落とし前はどのようにつけるのか。

そこにはある悲しい運命が・・・。

YOASOBI『優しい彗星』歌詞の意味を解釈してみた

それでは早速ストーリーと合わせて、歌詞の意味を詳しくみていきましょう。

「無計画に走らせて向かう先は」1番Aメロ~Bメロ・歌詞の意味

歌詞イメージ

今、静かな夜の中で
無計画に車を走らせた
左隣、あなたの
横顔を月が照らした

ただ、思い出を探る様に
辿る様に言葉を繋ぎ合わせれば
どうしようもなく溢れてくる
日々の記憶

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

物語は二人きりでドライブしているシーンから始まります。

無計画に走らせている理由は、肉食獣のイブキと草食獣のルイのどちらかが今日死ななければならないから。

理由はルイがシシ組を抜けるため。

この世界では、組を抜けるには「落とし前」をつけなければいけないようです。

種族間の壁を越え、お互いの弱みを見せられるくらい心を許し合っていた二人。

二人は無言の中、一緒に過ごした日を思い出しています。

「守りたいものとは」1番サビ・歌詞の意味

あなたのそばで生きると決めたその日から
少しずつ変わり始めた世界
強く在るように弱さを隠すように
演じてきた日々に
ある日突然現れたその眼差しが
知らなかったこと教えてくれた
守るべきものがあればそれだけで
こんなにも強くなれるんだ

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

ここは肉食獣のイブキの心情を表しているのでしょう。

彼は百獣の王と言われるライオンですが、少し異質な過去を持っています。

普通はこの世界では草食獣が売られる闇市ですが、貧しい家庭に生まれたイブキは市場で売られたことも。

それは草食獣のルイの過去と同じであり、いつの間にか自分とルイを重ね合わせるように。

そして強くたくましく生きるルイの姿をみて、イブキは彼を守らなければいけないと親心のような思いを抱いているのかもしれません。

「心地よいに込められた意味は」Cメロ・歌詞の意味

深い深い暗闇の中で
出会い、共に過ごしてきた
類の無い日々
心地よかった
いや、幸せだった
確かにほら
救われたんだよ
あなたに

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

イブキの境遇はとても闇に満ちており、裏社会の暗闇の中にずっといました。

「百獣の王」「肉食獣」「強さ」「権力」など、強者として過ごすよう強いられた日々。

それは本来の自分とは全く違い虚勢を張った姿

そんな生き方に疑問を抱いていた彼は、ルイと出会い価値観が一変します。

本当の姿も弱さも見せられる唯一の存在

それがこんなにも心地よいものなんて。

イブキはルイにとても信頼をおいていたことがわかります。

「涙の理由は・・・」2番サビ・歌詞の意味

わずかな光を捉えて輝いたのは
まるで流れ星のような涙
不器用な命から流れて零れ落ちた
美しい涙

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

ここからは草食獣のルイからの視点。

草食獣である彼は夜、目が見えません。

そんな中でわずかな光をとらえたのは、イブキの涙でした。

虚勢を張り不器用に生きているその姿は、ルイの父親をも思わせるようでした。

弱さも見せてくれた彼に対して、肉食獣への信頼、イブキへの信頼はどんどん大きくなっていきました。

そしてイブキの涙の理由は、今までの思い出とこれからの運命を思い、思わず溢れ出てきたのでしょう。

「もう一つの流れ星とは・・・」2番サビ・歌詞の意味

歌詞イメージ

強く大きな体に秘めた優しさも
どこか苦しげなその顔も
愛しく思うんだ
姿形じゃないんだ
やっと気付いたんだ
無情に響く銃声が夜を引き裂く
別れの息吹が襲いかかる
刹那に輝いた無慈悲な流れ星
祈りはただ届かずに消えた

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

出会ったことによって草食獣への強さ、肉食獣への信頼をお互い分かり合えるようになった二人。

しかし、シシ組脱退の「落とし前」の運命を変えることはできません。

ルイに残された選択は「イブキを撃ち殺す」か「イブキに食い殺される」か。

自分はイブキに殺される選択肢を選ぼうと覚悟していたとき、一発の銃声が。

流れ星のような一瞬の光、それはイブキの心臓を打ち抜くものでした。

「最後に抱きしめた優しい彗星とは」ラストアウトロ・歌詞の意味

この、手の中で燃え尽きた
金色の優しい彗星を
美しいたてがみを
暗闇の中握り締めた

引用:YOASOBI『優しい彗星』作詞/作曲:Ayase

銃を撃ったのは、シシ組の仲間であるフリー。

これは実はルイを守ろうとして撃ったのではなく、イブキがあらかじめフリーにお願いしていたこと。

お互いの関係性から、ルイが自分に食い殺される選択をすることもイブキはわかっていたのでしょう。

だからこそ、その時は自分を撃ち殺してルイを守ってほしい

そんな親心がイブキにあったのではないでしょうか。

決められた運命かのように走らせた車の中で、ルイはイブキのその優しさを抱き締めるのでした。

YOASOBI『優しい彗星』歌詞の意味を解釈 まとめ

https://twitter.com/yoasobi_staff/status/1383663157604880385

この世界の頂点に君臨している肉食獣は、人々から恐れられ弱さを見せることなどありませんでした。

そんな「強さ」の象徴だったイブキが初めて見せた彗星のような一瞬の「涙」。

草食獣が抱える弱さ、肉食獣が抱える弱さ、それぞれ抱く思いは全く異なるものです。

しかし、同じ弱さを分かち合えた時そこにはきっと種族間を越えた信頼を築くことができるのでしょう。

弱さと強さは意外と紙一重であって、自分の弱さを認めた時人はさらに強くなり成長できるのかもしれません。

それは、自分の命よりも大切なものを守りたいというほどに。

静かに優しく歌われたこの曲には、そんな「本当の強さ」についてのメッセージが込められているのではないでしょうか。

 

という訳で今回は以上です。

ご一読いただきありがとうございました。

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