米津玄師「ピースサイン」歌詞の意味を考察
それでは、「ピースサイン」の歌詞を考察していきましょう!
ロックテイストのメロディラインがしびれるこの楽曲、歌詞もかっこいいですよ!
どのような意味が込められているのでしょうか?
米津玄師「ピースサイン」Aメロ 歌詞の意味
いつか僕らの上をスレスレに
通りすぎていったあの飛行機を
不思議なくらいに憶えてる
意味もないのに 何故か引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
飛行機が空を飛ぶのをただじっと見上げてた時のことを覚えていますか?
大人になるとそんなことも、なかなか しなくなってきますよね…。
「どうしてあんなに大きなものが空を飛ぶんだろう?」
「あの飛行機はどこへゆくのだろう?」
子供の頃はその空飛ぶ大きな機体に、疑問や夢を抱きましたよね。
子供の頃のそんな姿を描いて、「ピースサイン」の歌詞は始まりまっています。
不甲斐なくて泣いた日の夜に
ただ強くなりたいと願ってた
そのために必要な勇気を
探し求めていた引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
アニメソングでもあるこの楽曲は、王道少年漫画のように夢を抱く主人公を描いています。
がむしゃらに夢へと突き進む主人公。
自分の弱さに涙を流す日もあります。
だけどその時同時に「強くなりたい」と願い、決意を胸に抱きます。
そして再び、夢へと向かう勇気を探し求めます。
米津玄師「ピースサイン」Bメロ 歌詞の意味
残酷な運命が定まってるとして
それがいつの日か
僕の前に現れるとしてただ一瞬 この一瞬 息ができるなら
どうでもいいと思えた
その心を引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
王道少年漫画の主人公って、とにかく「今」を大切にしていますよね。
「この後どうなってもいい!」というくらいに全力で相手に向かうイメージがあります。
いつか何か残酷なことが訪れるとしても、「今」に真正面から立ち向かうだけだ!
主人公のそんな力強い意志が過去にあったことが感じ取れます。
米津玄師「ピースサイン」サビ 歌詞の意味
もう一度 遠くへ行け 遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
くじけそうになった時に、「かつての意志を呼び戻せ!」と自分の中の自分が強く叫んでいます。
サビの疾走感は、まるで聞いてる人みんなの背中を押してくれるようですね!
いつだって目を腫らした 君が二度と
悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
漫画やアニメの中では、「守りたい誰かがいるから強くなれる」という主人公が多いですよね。
この歌でもそんな主人公が描かれています。
そして主人公にとって「守りたい誰か」が「君」です。
さらに自分自身へと歌いかけます。
ヒーローになるための歌を!
さらば掲げろ ピースサイン
転がっていくストーリーを引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
「さらば掲げろ ピースサイン」
この部分の歌詞は非常に映像的でかっこいいですよね!
まさに主人公がピースサインを掲げている姿が想像できます。
「転がっていくストーリー」は、漫画やアニメならではの“展開”のことを指していますね。
米津玄師「ピースサイン」2番Aメロ 歌詞の意味
守りたいだなんて言えるほど
君が弱くはないの分かってた
それ以上に僕は弱くてさ
君が大事だったんだ引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
君を守りたい、と思っているけれど、守られているのは僕の方だな…。
僕の方がずっと弱いな…。
主人公はそんな風に思ってしまいます。
独りで生きていくんだなんてさ
口をついて叫んだあの日から
変わっていく僕を笑えばいい
独りが怖い僕を引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
そして、「君のことを守り切れない」と思った主人公は、独りで生きていくと言って君を離れます。
だけど本当は独りが一番怖いのです。
二人でいるから強くなれていたことに気づきます。
少年漫画ものの“仲間の存在の大切さ”がここで描かれていますね。
米津玄師「ピースサイン」2番Bメロ 歌詞の意味
蹴とばして 噛みついて 息もできなくて
さわぐ頭と腹の奥が
くしゃくしゃになったって引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
君と離れて過ごし、独りを感じれば感じるほど、なんだか落ち着かない。
むしゃくしゃに襲われる主人公の様子です。
衒いも外連も消えてしまうくらいに
今は触っていたいんだ
君の心に引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
衒い(てらい)→ひけらかすこと
外連(けれん)→ごまかすこと
君の心に触れれば、ひけらかしたり、ごまかしたりすることもなく、ありのままの姿でいられる。
主人公の純粋な想いが描かれています。
米津玄師「ピースサイン」2番サビ 歌詞の意味
僕たちは きっといつか遠く離れた
太陽にすら手が届いて
夜明け前を手に入れて笑おう引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
二人ならば、はるか彼方の太陽にだって手が届いてしまうほどのパワーがある!
どんなことも君と一緒なら乗り越えられる。
そんな力強い歌詞です。
太陽が昇ってくるのを見ながら笑いあう二人。
思わず想像してしまいますよね。
映像的な歌詞も素晴らしいです!
そうやって青く燃える色に染まり
おぼろげな街の向こうへ
手をつないで走っていけるはずだ君と未来を盗み描く 捻りのないストーリーを
引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
青い炎のように熱い気持ちを保ちながら、まだ見えない未来へと向かっていきます。
その時もちろん君の存在が必要ですよね。
手を繋いで走っていく姿がイメージできますね!
さらに、未来は待つのではなく一緒に描いていこう!と希望に満ち溢れています。
「捻りのないストーリー」は、真っ直ぐ突き進んでいく主人公の物語を言っているのでしょう。
米津玄師「ピースサイン」Cメロ 歌詞の意味
かさぶただらけ荒くれた日々が
削り削られ擦り切れた今が
君の言葉でよみがえる
鮮やかにも現れていく引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
何かに向かってがむしゃらに突き進む。
その過程にはたくさんの傷や挫折があるはずです。
その一つ一つを君の言葉が思い出させてくれます。
それは同時に、“君がいつも見てくれていた”ということも言えますよね。
また、この部分はアニメの回想シーンのような効果を持っているように感じます!
さなぎのままで眠る魂を
食べかけのまま捨てたあの夢を
もう一度取り戻せ引用:「ピースサイン」作詞/米津玄師
「叶うわけないよな…」と諦めてしまった夢や、ずっと秘めている想い。
それらをもう一度呼び起せ!と言っています。
続く間奏では、「オーオッオーオー オーオッオーオー」というボーカルラインが挿入されていますよね。
まるで奮起させてくれるかのよう!
少年向けアニメソングにぴったりの力強いCメロですね!
何か気合を入れたい時にも聞きたい歌詞とメロディです!
米津玄師「ピースサイン」歌詞の意味を考察 まとめ
「ピースサイン」、いかがでしたか?
憧れていたアニメソングのことをイメージしながらも、米津さんならではのテイストがたくさん盛り込まれていた曲でしたね!
MVも飾らないかっこよさに溢れていました(*^^*)
試合の前や試験の前など、自分を鼓舞したい時に聴きたくなる一曲だなと思いました!
以上、米津玄師「ピースサイン」の歌詞考察でした!