今回はあいみょんの「ハルノヒ」の歌詞の意味について解釈・考察をしていきたいと思います。
しんちゃんの両親である、”野原ひろし”と”みさえ”を歌ったというこの一曲には、一体どんな意味が込められているのでしょうか?
2人の関係性と、時系列に注目して歌詞を読み解いていきたいと思います。
そして、ラストの『水色に挨拶』とは、誰のことを意味しているのでしょうか?
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あいみょん「ハルノヒ」はどんな曲?
あいみょん『ハルノヒ』歌詞
北千住駅のプラットホーム銀色の改札
思い出話と想い出ふかし腰掛けたベンチで僕らは何も見えない未来を誓い合った
寒さにこらえた木々と猫が
まるで僕らのことで
蕾を咲かせようと実を揺らしてる
素敵に笑っている焦らないでいい
いつか花束になっておくれよそれまで待っていてね
これからの展開をふたりで
飽きるまで過ごしてみるからね
最低限の愛を伝えながらどんな未来がこちらを覗いてるかな
君の強さと僕の弱さをわけ合えば
どんな凄いことが起きるかな?
ほらもうこんなにも幸せ
いつかはひとりいつかはふたり
大切を増やしていこう?北千住駅をフワっと歩く藍色のスカート
いつになく遠く遠くに見える
加速する足音素直じゃないといけないような気がしたよ
優しさに甘えすぎて怯えすぎた男の背中に
掌を添えてくれるのはもう
前を歩く君じゃなきゃダメだからどうか未来がこちらに手を振ってほしい
日々の辛さと僕の体が
だらしなく帰る場所を探し続けている
ほらもうこんなにも夕焼け
いつかの灯り思い出すとき
大切に気づくのでしょう焦らないでいい
いつか花束になっておくれよ
僕らはなにも見えない未来を誓い合った あぁどんな未来がこちらを覗いてるかな
君の強さと僕の弱さをわけ合えば
どんな凄いことが起きるかな?
ほらもうこんなにも幸せ
いつかはひとりいつかはふたり
いやもっともっと大切を増やしていこう?住み慣れた駅のプラットホーム水色に挨拶
「お帰りなさい」とを小さく揺れる
影を踏む幸せ引用:あいみょん『ハルノヒ』歌詞
『ハルノヒ』は、2019年4月17日にリリースされた、あいみょん 7枚目のシングル曲。
『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
なんでも、ひろし の みさえ への「プロポーズ」をテーマに、「ひろし目線」で書かれた歌詞のようですが、「ハルノヒ」について、あいみょん本人がコメントしています。
あいみょんコメント
この度、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」の主題歌を担当させて頂くことになりました。
小さい頃から大好きだった。と、言いますととてもありきたりだとは思うのですが、その大好きな想いを私なりに楽曲でどうにか伝えられたらな。と心から思い、今回のテーマが「家族の愛」と聞いて、野原一家の誕生の物語を楽曲で描けたら!と考えました。
引用:https://www.shinchan-movie.com/
映画クレヨンしんちゃん『新婚旅行ハリケーン~失われたひろし』とは?
映画『クレヨンしんちゃん新婚旅行ハリケーン~失われたひろし』は、激安新婚旅行ツアーでオーストラリアを訪れることになった野原家を描いた物語。
しんちゃんの両親である野原ひろしとみさえの「いまさらの新婚旅行」で、いろんなアクシデントに巻き込まれます。
毎回、定番の流れですね。
映画の公開を記念してひろしとみさえのエピソードが集められたDVDも発売されたそうです。
そんなクレヨンしんちゃんの作品に忠実に歌詞を書いたという『ハルノヒ』。
「家族の愛」をテーマにした映画に、あいみょんの主題歌はどのように効いてくるのでしょうか?
あいみょん「ハルノヒ」歌詞の意味を解釈してみた。
「ハルノヒ」は、 ひろし から みさえへの”プロポーズ”をテーマにした楽曲。
ちなみに、「ハルノヒ」とは、しんちゃん家族が暮らす”春日部”から取ったとのこと。
春日 ⇒ ハルノヒ という訳ですね。
「ひろし目線」で書かれた「ハルノヒ」の歌詞には、どんな意味がこめられているのでしょうか?
ストーリーは、まだ恋人同士である2人の、何気ない日常を切り取ったシーンから始まります。
「ハルノヒ」Aメロ・歌詞の意味は?
北千住駅のプラットホーム
銀色の改札
思い出話と想い出ふかし
腰かけたベンチで僕らは何も見えない
未来を誓い合った引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
北千住の改札口。
仕事から帰る ひろしを、みさえは駅で待っていたのでしょうか?
「北千住駅のプラットホーム」は、しんちゃんの両親 ひろし と みさえ の思い出の場所。
というのもこの場所、ひろし が みさえ にプロポーズした場所なんです。
現在は春日部に住んでいる、しんちゃん一家ですが、2人にとっては、北千住駅は、思い出の場所なのでしょうね。
若い頃の ひろし と みさえ。
駅からの帰り道、ベンチに座った2人は、どんな思い出を語り、どんな未来を誓ったのでしょうか?
寒さにこらえた木々と猫が
まるで僕らのことで
つぼみを咲かせようと
実をゆらしてる
素敵に笑っている焦らないでいい
いつか花束になっておくれよ引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
希望を持った若い2人でも、心が折れそうなときだってあるはずです。
家族になるということは、恋人同士の時とまったく違いますからね・・。
そんな、まだ恋人同士である2人の不安定さと若さを、冬の木々と猫に例えています。
これはあくまで ”ひろし目線”の歌詞です。
少なくともこの時の”ひろし”にとっては、”みさえ”との幸せな未来を確信していたのでしょう。
だから「焦らなくていい」。
ゆっくりと、たくさんの花を咲かせていこうと心に誓ったのかもしれません。
すごく心に響く歌詞ですね。
「ハルノヒ」Bメロ・歌詞の意味は?
それまで待っていてね
これからの展開を二人で
飽きるまで過ごしてみるからね
最低限の愛を伝えながら引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
いつになるか分からない「幸せという花」を咲かせるときまで。
2人には、どんな試練、どんな展開が待ち受けているのでしょうか?
このときの2人には想像もできなかったでしょうが、、、
しんちゃん一家には、毎回大変な試練ばかり起きますよね。
そんなドタバタのアクシデントや困難さえ「楽しく過ごして見せる」という、”ひろし”の 愛情と誓い が表現されている部分です。
でも、男は愛情表現というのが上手くできません。
不器用な”ひろし”なりの「最低限の愛は伝えます!」という、もうひとつの誓いなのかもしれません。
「ハルノヒ」サビ・歌詞の意味は?
どんな未来が
こちらを覗いているかな
君の強さと僕の弱さを分け合えば
どんな凄いことが起きるかな引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
サビの冒頭では待ち受ける試練を「擬人化した未来」で表現しています。
こちらをのぞいている未来は「この2人ならこの試練をどうやって乗り越えるのかな?」
というように、2人の成長度に合わせて困難を用意しているように感じます。
人生において『超えられない試練は訪れない。』と言います。
2人なら必ず乗り越えられるからこそ「未来」は試練を与えるのでしょうね。
そして、「君の強さと僕の弱さ」。
まさに みさえ と ひろし の夫婦関係を表していますよね。
強さと弱さを分け合って足し合って、一つの家族になる。
それって本当に凄いことです。
ほら もうこんなにも幸せ
いつかはひとり いつかはふたり
大切を増やしていこう引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
贅沢をしたりしなくても、こうして2人で未来を想像しているだけでも、こんなにも幸せになれる。
ほのぼのとした愛が描かれていますね。
そして、「いつかはひとり いつかはふたり 大切を増やしていこう」という歌詞。
これはまさに、後に2人の間に生まれる しんちゃん と ひまわり のことを表している部分です。
このときの2人ままだ知らない幸せ、「大切なもの」を少しずつ増やしていこう。
些細なことですが、これこそ幸せですよね。
しかし・・未来を誓い合った2人でも、すれ違うことだってあります。
2番の歌詞では、何やら不穏な空気が訪れるようです・・。
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