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米津玄師『PaleBlue』歌詞の意味は?【限りなく白に近いBlueに込めた想いとは…】

米津玄師「Pale Blue」歌詞の意味は?

今回は米津玄師さんのPale Blue歌詞の意味について考察・解釈をしていきたいと思います。

この曲は、ドラマ『リコカツ』の主題歌として、書き下ろされた楽曲。

「別れ」と「出会い」をテーマに作詞作曲されたこの曲には、一体どんな想いが込められているのでしょうか。

ちなみにこの曲は公開されてから1週間ほどで再生数1000万回を突破しました。そんな「Pale Blue」の歌詞について、掘り下げていきたいと思います。

YUZU科

 

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米津玄師「Pale Blue」はどんな曲?

米津玄師『Pale Blue』歌詞

ずっと ずっと ずっと
恋をしていた

これでさよなら あなたのことが
何よりも大切でした
望み通りの終わりじゃなかった
あなたは どうですか?

友達にすら 戻れないから
私 空を見ていました
最後くらいまた春めくような
綺麗なさようならしましょう

それは 水もやらず枯れた
エーデルワイス
黒ずみ出す耳飾り
こんな つまらない映画などもうおしまい
なのにエンドロールの途中で悲しくなった
ねぇ この想いは何?

あなたが見据えた未来に 私も居たい
鼻先が触れるくらいに
あなたを見つめたい
張り裂けるほどの痛みを 叫びたいのに
私あなたに恋をした 花束と一緒に

ずっと ずっと ずっと
恋をしていた

晴れた日の朝 あなたのことが
どこまでも大切でした
言えないでいた 言葉交わし合った
笑えるくらい穏やかに

それは ひどく丈のずれたオートクチュール
ほつれてゆくボタンの穴
こんな チグハグな舞台はもう締めたい
なのにエピローグの台詞が
言えなくなった
ねぇ あなたを見つめてた

どれだけ生まれ変わろうとも
意味がないくらい
どこか導かれるように
あなたと出会いたい
いまさら言いたいことなんて
一つもないのに
私あなたに恋をした
苦しさと一緒に

ずっと ずっと ずっと

あなたの腕 その胸の中
強く引き合う引力で
ありふれていたい 淡く青いメロディ

行かないで ここにいて そばで
何も言わないままで
忘れられない くらいに抱き締めて

ずっと ずっと
ずっと ずっと ずっと

恋をしている

引用:米津玄師『Pale Blue』

 

Pale Blue』は米津玄師さんの11枚目のシングル曲で、ドラマ『リコカツ』の主題歌として書き下ろされたもの。

「離婚から始まるラブストーリー」という難しいテーマに、米津さんも作詞作曲には苦戦したようです。

米津玄師コメント

「離婚から始まる恋」というのは、恋愛関係が解消される「別れ」と、そこから「始まる恋」という、ある種の両義性が短い言葉のなかにぎゅっと詰まっているのが面白い、だから「別れの歌」にも「恋が始まる歌」にも聴こえるようなものを作りたいと思いました。でも、そこから出来上がるまで、いろいろな試行錯誤があって、今までのなかで一番作るのが難しかったですね。(以下一部省略)

最初Aメロは別れのパート、Bメロはこれから始まるパートと、かっちり分けて作ってたんです。でも、映像じゃなく歌詞、言葉になってくると場面が分かりづらくなるので難しい。そこからは、もうパズルを組み替えるように歌詞を作っていったという感じです。

引用元 https://www.vogue.co.jp

「出会い」「離婚」「始まり」「失恋」という様々な恋愛模様をパズルを組み合わせるように作詞したという本楽曲

悲しい曲でもあるが、どこか前向きにも感じてしまう、そんな米津玄師さんにしか作れない哀愁漂う作品となっています。

ドラマ「リコカツ」とは?

 

ドラマ『リコカツ』は、離婚に向けての活動をコミカルに描いたラブコメディーです。

主人公は、雑誌の編集者である水口咲(北川景子)。

航空自衛隊の隊員である緒原紘一(永山瑛太)と運命的な出会いをはたし、なんと交際0日でスピード結婚

幸せな生活が始まると思いきや、現実はお互いの価値観の違いから喧嘩も増えるようになり早くも離婚を決意。

しかし別れた後にもなぜか相手のことが気になってしまう。

その思いはお互いなかなか伝えられません。

結婚=幸せ?離婚=不幸?

二人が望む本当の幸せの在り方とはなんなのか。

現代における愛の形について改めて考えさせられる、笑いあり涙ありのラブストーリーとなっています。

▼以下主演コメント。

北川:結婚したものの、お互いの価値観が違い過ぎるということが分かって、すぐに離婚したくなるという異色の夫婦の物語です。離婚するかどうかが一番の見どころになると思います。笑えて時々泣けるような、コメディ要素もあるラブストーリーなので、パートナーがいる方もいない方も楽しみにしていただきたいです。

永山:まずはポップな気持ちで見てほしいです。コロナ禍で大変なこともありますが、『リコカツ』を観て少しでも元気になったり、ほんの少しでも幸せを感じていただけるような作品にしたいと思います。ぜひご覧ください

引用元 https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/about/

米津玄師「Pale Blue」歌詞の意味を解釈

歌詞イメージ

それではここからは「Pale Blue」の歌詞の意味について詳しく考察していきます。

「Pale Blue」1番Aメロ|見つめる空の色は

これでさよなら あなたのことが
何よりも大切でした
望み通りの終わりじゃなかった
あなたは どうですか?

友達にすら 戻れないから
私 空を見ていました
最後くらいまた春めくような
綺麗なさようならしましょう

引用:米津玄師『Pale Blue』

冒頭からいきなりさよならで始まるこの曲。

主人公が今までの思い出を振り返って、別れの決断をしている様子が浮かびます。

「Pale Blue」から連想される淡く、儚い青い空を見ている。

少し虚しいような気持ちなのでしょう。

しかし「最後くらい春めく」という言葉から、曖昧な今の二人の関係をきっぱりと終わらせたい、次に進みたい、そんな意志もこの歌詞から感じます。

「Pale Blue」1番Bメロ|エーデルワイスに込められた想い..

歌詞イメージ

それは 水もやらず枯れた
エーデルワイス
黒ずみ出す耳飾り
こんな つまらない映画などもうおしまい
なのにエンドロールの途中で悲しくなった
ねぇ この想いは何?

引用:米津玄師『Pale Blue』

「エーデルワイス」の花言葉は「大切な思い出」。

水もやらずにというのは、お互いが結婚生活をあきらめてしまった、努力をやめてしまった、ということなのでしょうか。

エーデルワイスと言えるくらい最初はとても幸せに満ちていた結婚生活。

「黒ずみだす耳飾り」は時間の経過とともに徐々に見えてくる相手の本性や価値観の違いでしょう。

主人公はだんだんとこの生活に耐えられなくなりエンドロールに迎ってしまっているようです。

しかし次のサビで主人公の本当の気持ちがわかってきます。

「Pale Blue」1番サビ|恋する相手とは…

歌詞イメージ

あなたが見据えた未来に 私も居たい
鼻先が触れるくらいに
あなたを見つめたい
張り裂けるほどの痛みを 叫びたいのに
私あなたに恋をした 花束と一緒に

ずっと ずっと ずっと
恋をしていた

引用:米津玄師『Pale Blue』

本心はずっと一緒にいたい。心が痛むくらい好きだった。

主人公が本気で恋をしていたという思いが伝わります。

しかし「花束と一緒に」という言葉は、主人公が「結婚」という言葉にも恋をしていた、つまり焦ってもいたような意味にも感じます。

気持ちが整理できないまま勢いで結婚してしまった。

あなたのことをちゃんと知らないで結婚してしまって嫌なところも許せなかった。

そんな想いを伝えてしまった後、今になって気づいたことは、「あなたに恋をしていた」ということ。

「Pale Blue」2番Bメロ|エピローグに近づくにつれて

それは ひどく丈のずれたオートクチュール
ほつれてゆくボタンの穴
こんな チグハグな舞台はもう締めたい
なのにエピローグの台詞が
言えなくなった
ねぇ あなたを見つめてた

引用:米津玄師『Pale Blue』

「丈のずれたオートクチュール」

まさに米津さんしか思いつかないような言葉ですよね。

自分の身の丈にあった結婚生活ではななかった、相手ではなかった、という比喩のように感じます。

主人公はそんな違和感ある生活を過ごして、相手のことを嫌い、と自分に言い聞かせているのではないでしょうか。

こんなに合わないのにどうしてすぐに別れを決断できないのか。

それは、本当はどこか相手のことを大切に思っているからなのでしょう。

いくら相性が合わない理由を並べて理性が「嫌い」という判断をしても、心の奥底の「好き」という自分の気持ちは騙せませんよね。

そんなもどかしい気持ちがここで表現されているのではないでしょうか。

「Pale Blue」2番サビ|本当に言いたいこととは?

どれだけ生まれ変わろうとも
意味がないくらい
どこか導かれるように
あなたと出会いたい
いまさら言いたいことなんて
一つもないのに
私あなたに恋をした
苦しさと一緒に

ずっと ずっと ずっと

引用:米津玄師『Pale Blue』

そんな気持ちはあるものの別れるにあたっていろいろなことを言ってしまい、もう後には引けないところまできてしまった二人。

お互い自分の気持ちや伝えたい思いというのは、いつしか言えなくなってしまったのでしょう。

その「苦しさ」とともにあなたへの「好き」という感情だけがずっと自分の中にある。

そんな一途で切ないメッセージがこの歌詞から感じます。

「Pale Blue」Cメロ|最後のお願い

歌詞イメージ

あなたの腕 その胸の中
強く引き合う引力で
ありふれていたい 淡く青いメロディ

行かないで ここにいて そばで
何も言わないままで
忘れられない くらいに抱き締めて

引用:米津玄師『Pale Blue』

「淡く青いメロディ」は、あなたと一緒にいた優しい時間、大切な時間という印象を受けます。

そして「忘れられないくらい抱き締めて」という言葉は、主人公の「最後のお願い」なのではないでしょうか。

優しさに包まれた時間の中で、あなたとずっといたかった。

行かないでほしい、もう一度やり直したいという思いはありつつも、それはできなくてさよならを決断しなければならない。

あなたの幸せを願ったとき、自分はそばにいないほうがいいのだから。

でもせめて最後に抱きしめてほしい、そんなメッセージのように感じます。

「Pale Blue」ラスト|ずっとに込められた想いとは

歌詞イメージ

ずっと ずっと
ずっと ずっと ずっと

恋をしている

引用:米津玄師『Pale Blue』

「ずっと 恋をしていた」

という過去の思いから「ずっと 恋をしている」という今の気持ちへ。

あなたの嫌なところや価値観の違いを感じて別れてしまった。

でもそこから気づいたことがたくさんあって、伝えたい思いは「今でもあなたに恋をしている」ということ。

もう伝えることはできないけど、心の中ではずっと思っている。遠くでずっと思っている。

素直になれない主人公の思いが伝わります。

「ずっと」というのは、ほかにも「初めから思っていたこと」「残すところなく」「今までとは段違いに、はるかに」という意味があります。

「これからもずっとあなたに恋をする」という永遠の意味だけでなく、気づいていなかったが出会った頃からこの思いは続いていて、それは今まで感じたこともないような気持ち。

そんな意味も込められているのではないでしょうか。

米津玄師「Pale Blue」歌詞の意味は? まとめ

https://twitter.com/hachi_08/status/1400813811557310469

みなさんそもそもペールカラー(pale color)というのをご存じでしょうか。

ライトカラー、ビビットカラー、ダークカラー、そしてペールカラー。

それぞれに特徴がありますが、ペールカラーを作るときは、原色に「」を加えるらしいです。

限りなく白に近い「青」。それが「Pale Blue」です。

つまりこのタイトルは、Blueという憂鬱な思い、虚しい感情をまっさらにしたい、もう一度最初からやり直したいという意味も込められているのではないでしょうか。

別れてしまった男女はなかななか素直に気持ちを伝えられませんよね。

それは、相手の幸せを願っているから。

本当の気持ちは隠したまま、大切な人をたまに思い出してしまう、そんなことありませんか。

「Pale Blue」には、そんな伝えられない儚い思いと、何もなかったあの頃に戻りたいという願いも込められているのかもしれません。

米津さん切ない…。

気になる方は、ぜひ米津玄師の「Pale Blue」ドラマ「リコカツ」をチェックしてみてください。

ご一読いただきありがとうございました。

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