今回は、back numberの『ハッピーエンド』の歌詞の意味について、考察&解釈をしていきたいと思います。
この曲は、映画『僕は明日、昨日のきみとデートする』の主題歌として書き下ろされた楽曲。
「back number」といえば真っ直ぐでピュアな歌詞が特徴的ですが、この「ハッピーエンド」には一体どんな意味が込められているのでしょうか?
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back number「ハッピーエンド」はどんな曲?
「ハッピーエンド」は、2016年11月にリリースされた、back numberの16枚目のシングル。
本作は福士蒼汰×小松奈々主演の映画「ぼくは明日、昨日の君とデートする」の主題歌として書き下ろされた楽曲となっています。
タイトルの「ハッピーエンド」は実は嘘..。
タイトルは「ハッピーエンド」ですが、実は切なくとても悲しい失恋ソングとの事。
作詞したボーカルの清水さんはインタビューでこう答えています。
嘘八百の歌ですねえ。
歌詞を全部書き終えたとき「もう言うことねえな、誰かタイトル付けてくれないかな・・・」って感じだったんですけど(笑)。
でも、せっかくこの女の子が強がって、相手にとってのハッピーエンドにしたいのかなんなのか、一生懸命に嘘を吐いているので、だったらタイトルまで嘘を吐かせてあげないと可哀想だなあと思って。
引用:https://www.uta-net.com/
相手にとっての「ハッピーエンド」を願った曲・・・・という事だったんですね。
このエピソードを聞いた段階でとても苦しく切ない気持ちになりますね。
映画『僕は明日、昨日のきみとデートする』とは?
映画『僕は明日、昨日のきみとデートする』は、七月隆文さんの人気恋愛小説が原作。
京都を舞台に、20歳の美大生・南山高寿(福士蒼汰さん)が、大学に向かう電車の中で出会った福寿愛美(小松さん)に一目ぼれし、次の約束を取り付けようとするが、愛美はなぜか涙する……
男子学生と”ある秘密”を背負った女の子との切ないラブストーリーとなっています。
すれ違う2人の切なさに「ハッピーエンド」は本当にピッタリでした。
予告編だけで思い出して泣けてしまいます。
「ハッピーエンド」歌詞の意味を考察・解釈してみた。
そんな女の子の気持ちを綴った「ハッピーエンド」ですが、歌詞には一体どんな意味が込められているのか読み解いてみたいと思います。
「ハッピーエンド」Aメロ歌詞の意味は?
さよならが喉の奥に
つっかえてしまって
咳をするみたいに
ありがとうって言ったの引用:「ハッピーエンド」作詞/清水依与吏
別れ際の「さよなら」を言葉にしたくない彼女の心情を感じます。
だから思わず「ありがとう」と言ってしまったのではないでしょうか?。
気持ちが邪魔して、うまく言えないという切ない場面が浮かびますね。
次の言葉はどこかと
ポケットを探しても
見つかるのはあなたを好きな私だけ引用:「ハッピーエンド」作詞/清水依与吏
沈黙を埋めようとするも、次はなんて言えばいいのか・・・
「何か言わなきゃ」という焦りから言葉に詰まってしまっている状態がイメージできます。
言葉がなかなか見つからない焦りを、「ポケットの中まで捜す」というように表現しているのは、とても深いですね。
そして、見つかるのは「あなたを好きな私だけ」。
このフレーズだけでも、彼女がどれだけ彼を大切に思っているか伝わってきます。
そして、同時に苦しさも伝わってくる歌詞です。
「ハッピーエンド」Bメロ歌詞の意味は?
平気よ 大丈夫だよ
優しくなれたと思って
願いに変わって
最後は嘘になって引用:「ハッピーエンド」作詞/清水依与吏
別れという現実。
「平気」「大丈夫」と、自分に言い聞かせるように繰り返す彼女の心情が現れている部分です。
好きな気持ちを「優しさ」に変えて、自分の感情を割り切ろうとしているのではないでしょうか。
でも結局は感情に蓋をし続けることはできず、「そうしなきゃ」と願いに変わり、そして嘘へと。
映画のシーンと重ねると、自分の抑えきれない感情と、お互いの時代が逆行してしまう現実に挟まれて、耐えられない様子が描かれています。
backnumber「ハッピーエンド」サビ 歌詞の意味は?
青いまま枯れていく
あなたを好きなままで消えていく
私みたいと手にとって
奥にあった想いと一緒に握りつぶしたの
大丈夫 大丈夫引用:「ハッピーエンド」作詞/清水依与吏
ここでは、彼女自身を”枯れ葉”にたとえている部分(※そう解釈しました。)
イメージとしては、落ち葉のような枯れ切ったものではなく、青さを残したまま散ってしまった葉です。
彼女の想いは「まだ青いままなのに」別れなくてはいけない。
映画のシーンだと、自分の運命に対する苛立ちと、やりきれない想いを「私みたい..」と例えているように感じますね。
「握りつぶす」という部分で、その悔しさが強く伝わってきます。
しかし、そんな感情を彼には見せたくありません。
思わず悲しい表情をしてしまっている自分にハッとして、「大丈夫」と言いますが・・。
2度繰り返す「大丈夫」が、辛さをより強く表現しています。
まるで、”彼に”ではなく、”自分自身”に言い聞かせているようですね。
今すぐに抱きしめて
私がいれば何もいらないと
それだけ言ってキスをして
なんてね嘘だよ ごめんね引用:「ハッピーエンド」作詞/清水依与吏
ここに来て、抑えきれない「本当の気持ち」が表現されています。
自分がどれだけ、彼のことを好きで、求めているのか、ストレートに表現されています。
しかし、それも「嘘だよ」と冗談のフリしています。
嘘ではなく本心なのですが、必死に自分を保っているようにも感じますね。
▼2番の歌詞の考察へ▼
ほとんど同意見で
やっぱりいい解釈だな、と思いました笑
そういっていただけると嬉しいです!感謝ですm(__)m
ご存知だと思いますが、この曲は映画の主題歌なので、是非、原作小説か映画を観ていただきたい。そうすれば、少し別の解釈が出来るかと思います。
なんか…読んでて泣けた…
最近になってバックナンバーが好きになり、なんでこの曲はタイトルがハッピーエンドなんだろうとなんとなく思っていてこの記事に辿り着きました。
なるほど…しかありません。
同時に今好きな人と一緒に暮らせている自分は幸せなんだと再認識させてもらいました。
映画、観てみます。