「もう少しだけ」歌詞の意味は?|2番
落ち込む朝を過ごすのは・・・|2番Aメロ
暗いニュースが流れる朝に
気持ちが沈んでいく朝に
自分は「いらない」存在?
なんて考える朝に
あなたのことを思い出したんだ
あなたに会いたくなったんだ
久しぶりに会いに行くよ
今すぐに引用:YOASOBI「もう少しだけ」歌詞
次に登場するのは、一人暮らしのおばあさん。
新型コロナが流行ってから、子供や孫とお盆も正月も会えていない日々。
不要不急のお出かけはおやめください。
自分と会うことは「不要不急」ということなのだろうか。
家に閉じこもる日々が続き、自分の存在価値はないのかもしれない、と気分が落ち込んでいる様子です。
しかし、今日はいつもとは少し違う朝。
久しぶりに夫の墓参りに行こうと、外出の準備をしています。
そんな彼女の行動を後押ししたのは、1番で男性の娘が言っていたあのテレビの占いです。
「今日はいつもしないことに挑戦。思わぬ協力者が現れるかも。ラッキーポイントはバス」という言葉を耳に、彼女はなんだか楽しい気分になりながら夫に会いに行きます。
駆け足で向かう先は?|2番Bメロ
待ちに待ったそんな朝に
想いを馳せる日の朝に
いつもより早く家を出る
不意に触れた誰かの優しさが
私の優しさに変わったんだ
ほら喜びはめぐる引用:YOASOBI「もう少しだけ」歌詞
最後に登場するのは、スポーツが大好きな女子高生。
今日は、待ちに待った部活の全国大会予選の日。
コロナの影響で学校も部活もまともに行けなかった彼女も、この日常に対してやはりうんざりしているようです。
昨年は試合が中止となり、ようやくきたこの日を彼女はどれだけ待ちわびていたことか。
いつもくだらないと思っているテレビの占いを横目に、彼女は急いで会場へと向かいました。
しかしそんな中で、思わぬハプニングから試合会場に遅れそうになる彼女。
そして、それを助けたのは先ほどのおばあさんでした。
不意にされた優しさをうけて女子高生はおばあさんにとても感謝します。
それぞれの行動はそれぞれの喜びへとめぐる|2番Bメロ
あなたから私へと
思いが伝わる
そう僕から君にほら
喜びが広がる
ありふれた毎日から
踏み出した優しさが今
誰かに届いてきっと
めぐり続けるんだずっと
どこまでも引用:YOASOBI「もう少しだけ」歌詞
小説を読み進めていくと、おばあさんから始まった優しさは、3人それぞれにめぐっていくのがわかります。
おばあさんは女子高生に。
女子高生は、会社員の男性に。
会社員の男性は、おばあさんに。
それぞれの形で、優しさを分け与えていくのです。
詳しくはぜひ小説を読んでいただければと思いますが、3人に共通しているのは、「いつもとはちがうことをする」ということ。
退屈な日常生活の中で、いきなり普段自分がしないような行動をするのって結構勇気がいることですよね。
しかしその行動のきっかけは、ほんの些細なことから始まるのかもしれません。
例えば、朝のテレビの占い番組とか。
一歩踏み出した勇気は、誰かの喜びや感謝につながり、そしてそれはいずれ自分に戻ってくるものです。
何気ない日常の中でいつもは見て見ぬふりをしてきたことも、少し意識を変えて行動してみると思わぬ幸せがふってくる、ここの歌詞にはそんなメッセージが込められているのではないでしょうか。
小さな幸せは大きな幸せに|ラストサビ
今日もどこかであなたが
今を生きるあなたがただ
小さな幸せを
見つけられますように引用:YOASOBI「もう少しだけ」歌詞
原作小説の最後は、「幸せはめぐり続ける」というメッセージで締めくくられています。
ラストのサビであるこの歌詞もまさにその思いが込められていますね。
いつも通勤している満員電車、何気なく過ごしているカフェやレストラン、子供たちが遊んでいる公園や学校。
私たちが過ごしているこの日常には、当たり前ですがたくさんの人がいます。
人の数だけそれぞれの人生があり、普段は仕事や恋愛などみんな自分の人生のことで頭がいっぱいです。
しかしふと立ち止まって、人に対して優しくできたら、思いやりをもって行動できたら、そこに「ほんの小さな幸せ」がうまれる。
その幸せは人からみたら本当にどうでもいい小さなことかもしれません。
でもそれは確実に誰かの喜びになって、幸せになっています。
そして自分の幸せにも。
たった4行の歌詞ですが、この中にはきっとそんな素敵な意味が込められているのでしょう。
YOASOBI「もう少しだけ」歌詞の意味は? まとめ
【新曲☀️】
「めざましテレビ」テーマソング「#もう少しだけ」配信開始!
爽やかな朝も憂鬱な朝も、この曲を流して"いつもしないこと"に挑戦すると少しだけいい日になる気がする、そんな1曲。あなたの朝の新たなテーマソングにしていただけたら何よりです。https://t.co/oXKJulOAQs pic.twitter.com/PBjsIvsPBp— YOASOBI (@YOASOBI_staff) May 9, 2021
皆さんもご存じの通り新型コロナウイルスにより、この1年間私たちは様々なことを我慢してきました。
会いたい人に会えない、行きたいところに自由に行けない、帰り道ちょっと気軽に飲みにもいけない。
そんな中で、行き場のない怒りや今後の不安がどんどん大きくなり、私たちは自分にも誰かにも優しくすることを忘れてはいないでしょうか。
誰かにされた優しさは、自分の優しさへ、自分の優しさはまた誰かのために。
そうやって思いはめぐり、世界が少しでも明るくなるように。
もう少しだけ我慢も必要かもしれませんが、みんなでもう少しだけ頑張ってみよう。
そしたら、憂鬱だと思っていた朝もきっと素敵な1日に変わるかもしれません。
YOASOBIはそんな現代のコロナ禍における日々に対してのメッセージを伝えたかったのかもしれませんね。
気になる方はぜひYOASOBIの「もう少しだけ」、原作小説「めぐる。」(千春 著)をチェックしてみてください。
ご一読いただきありがとうございました。
おまけ イントロで聞こえる英語の意味とは?
最後に少しおまけですが、冒頭のイントロ、何か聞こえませんか?
実は、ここの部分も忠実に小説の内容が表現されているのです。
Why don’t you challenge what you don’t always do?
Now an unexpected collaborator may appear.
The lucky point is the bus.
Have a nice day.OK.引用:YOASOBI「もう少しだけ」歌詞
公式には発表されていませんが、よく聞くとこの文章が聞こえてきます。
日本語に訳すと、「いつもしないことにに挑戦してみませんか?思わぬ協力者が現れるかも。ラッキーポイントはバス。それではよい一日を。」
今回のキーワードであるテレビの占いの言葉ですね。
Ayaseさん、さすが!