今回はあいみょんの楽曲、「ふたりの世界」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。
路上時代から披露されていた曲で、リリース前からファン待望の一曲となっていました。
YUZU科
恋愛中の葛藤について、ストレート過ぎる歌詞と爽やかな曲調で表現されたこの作品には、いったいどんな意味が込められているのでしょうか。
そして主人公が思う葛藤とはいったい何なのでしょうか。
当サイトては積極的にコメントを募集しています。
考察内容に「共感できた」「共感できなかった」など何でも構いませんので、あなたの声をお寄せください。
※承認されたコメントは記事内に残ります。意見主張の場として、興味のある方はご参加くださいませ。
あいみょん「ふたりの世界」はどんな曲?
あいみょん「ふたりの世界」
いってきますのキス
おかえりなさいのハグ
おやすみなさいのキス
まだ眠たくないのセックス
お風呂からあがったら
少し匂いを嗅がせて
まだタバコは吸わないで
赤いワインを飲もう悲しいだけなら
こんな恋はしてない
あなたの声だったり
笑い方が好き
あまり優しくないし
仕事ばかりだけれど
この前2人で見に行った
ライオンの赤ちゃんいつになったら私のことを
嫌いになってくれるかな
そんなことばかり期待している私は
ちょっとズルいかなサヨナラって言わないでって
言うくせにいつも私が
「さよなら」を告げるのにね
自己中心的に進む恋愛と
この先の不安が
混ざり合って 抱き合って
今があるそれはFコードそれはGコード
それはDコード
私が教えたギターは
今どんな感じ?
私あなたがいつもコンビニで買う
コーヒーは分かってたつもりなのに
間違えちゃったことがショックで
今日は寝れないみたいいつになったら私のことを
嫌いになってくれるかな
そんなことばかり考えている私は
ちょっとズルいかな大好きだって言えばいつも
静かに頷いて
「知ってる」って笑うのよ
そのシワシワな笑顔と
かすれた声がある生活に
満たされて 幸せで 今があるそばにいるだけで幸せだなんて
私そんなこと今まで
一度も思ったことないわ
でも勘違いしないで
嫌いなわけじゃないのよ
私だってよく分からないわ
なぜ泣いているのかいつになっても私のことを
好きでいてほしいけど
そんなワガママばかり言う私は
ちょっと ズルいかな
ダメかな 嫌かなサヨナラって言わないでって
言うくせにいつも私が
「さよなら」を告げるのにね
自己中心的に進む恋愛と
この先の不安が
混ざり合って 抱き合って
満たされて 幸せで
大好きで ちょっと嫌いで
今がある引用:「ふたりの世界」作詞作曲/あいみょん
この曲は2017年9月13日リリースの1stアルバム「青春のエキサイトメント」に収録されている楽曲。
アルバムには、ラジオの局のパワープレイを総なめにした代表曲「君はロックを聴かない」やデビュー曲の「生きていたんだよな」なども収録されており、非常に内容の濃い作品となっています。
この曲に対する解説は本人からあまりないもののMV公開時のインタビューには、曲に対して下記のようにコメントしています。
いろいろあるけど、
いろいろあった事ぜんぶ、
必然だったのね。って思うことあります。結局今があるな、と思うことあります。撮影は横浜にて。
ビルの屋上での撮影や光を使った演出、楽しかったです。
MVの中では、あいみょん自身が拡声器を持ち、ストレートな言葉を発しています。
言葉とは反して、行動はどこに向かっているのかわからず、同じところをぐるぐると回っています。
また天候も曇り時々雨。
まさに歌詞の中の主人公の気持ちと同様でどこか気持ちが晴れない曖昧な様子が表現されている作品となっています。
YUZU科
あいみょん「ふたりの世界」歌詞の意味を解釈
大好きな人はどんな匂い?|1番Aメロ
いってきますのキス
おかえりなさいのハグ
おやすみなさいのキス
まだ眠たくないのセックス
お風呂からあがったら
少し匂いを嗅がせて
まだタバコは吸わないで
赤いワインを飲もう引用:「ふたりの世界」作詞作曲/あいみょん
もう何年付き合ったかな?同棲する日々にも慣れてきた今日この頃。
冒頭の歌詞からは、そんな長年付き合っているカップル(20代半ば~後半でしょうか)の様子が思い浮かびます。
キス、ハグ、セックス、と実に直球のこの表現はふたりのリアルな生活を表しているのではないでしょうか。
「少し匂いを嗅がせて」と素直に言えるこの主人公はきっと彼のことが大好きなのでしょう。
匂いというのは人の記憶に残りやすいものです。
特に好きな人の匂いはどんな匂いでも良い香りに感じるという説があるくらい。
そしてスキンシップだけでなく「赤いワインを飲もう」と夜遅くまで一緒にお酒を飲むくらい会話もずっとしていられる、それはとても気が合うふたりのように感じますね。
大好きな人は優しくない?|1番Aメロ
悲しいだけなら
こんな恋はしてない
あなたの声だったり
笑い方が好き
あまり優しくないし
仕事ばかりだけれど
この前2人で見に行った
ライオンの赤ちゃん引用:「ふたりの世界」作詞作曲/あいみょん
日常の風景から一転して、今度は主人公の本音が徐々にでています。
恋人に対する愚痴も描かれています。
しかしそんな愚痴は逆に好きな気持ちが少し照れ臭く、それを隠しているのかもしれません。
好きすぎて逆に意地悪したくなることもありますよね。
そんな逆説的な表現を使うことによって、恋人に対する気持ちがどれだけ大きいかを伝えたいのでしょう。
優しくなくても忙しくて構ってもらえなくても、一緒に何かを見たり笑いあっている何気ない時間を共有できることだけで私は幸せ。
こっちが照れてしまうくらい愛情深いメッセージがここには込められているのではないでしょうか。
好きな人ほど大嫌いになる?|1番Bメロ
いつになったら私のことを
嫌いになってくれるかな
そんなことばかり期待している私は
ちょっとズルいかな引用:「ふたりの世界」作詞作曲/あいみょん
自分から別れるなんて考えられないくらい好き。
だからいっそ自分のことを嫌いになって、振ってくれないかな。
一見矛盾しているこの感情に、共感する女性は多いのではないでしょうか。
男性からしたら「一体どういうこと?」と思うかもしれません。
これは何も別れたい、ということではありません。
また、恋人に本当に嫌いになってほしいわけでも。
主人公は恋人のことが大好き過ぎて失いたくないからこそ、こういった感情が生まれてしまうのです。
好きの反対は無関心とはよく言いますが、そうすると好きと嫌いはイコールということなのでしょうか。
大好きな人ほど「大嫌い」という感情が発生するのかもしれません。
わがままな自分はどこに行きつくの?|1番サビ
サヨナラって言わないでって
言うくせにいつも私が
「さよなら」を告げるのにね
自己中心的に進む恋愛と
この先の不安が
混ざり合って 抱き合って
今がある引用:「ふたりの世界」作詞作曲/あいみょん
「いつも私がさよならを告げる」という歌詞から主人公は過去の恋愛でも同じようなことがあったのではないでしょうか。
つまり今までの恋愛を振り返ってみても「本当は好きなのにいつも私がさよならを告げる」。
大好きな彼、本当は私のわがままに我慢しているの?本当にこの人は私と一緒にいたいの?
そんな不安から別れを告げてしまうのかもしれません。
さらに「いつも私がさよならを」の一言で、彼女が恋愛体質だという事を感じさせます。
彼女は熱し易く冷めやすい性格だからこそ、別れて付き合って、経験して、また別れて。その繰り返しで今がある。
そんな自己中心的に進む恋愛はいつも「私」が主導権となってで進んでいくのかもしれませんね。
では、そんなわがままな主人公はいったい何を求めているのでしょうか。
▼2番の歌詞の考察へ▼
この同棲カップルですが、色々複雑な恋愛模様なんでしょうね。
「仕事」「自己中心」「不安」「嫌いになってくれる」「シワシワ」などから色々考えちゃいます。
長期間単身赴任のオジザマと現地妻なカップルなのかしら