爽やかでキャッチーな音楽を奏でるスリーピースロックバンド「back number」
恋愛を歌った曲が多いですが、メッセージ性の強い楽曲がback numberの魅力です!
au39(ライター)
今回はそんなback numberの「大不正解」の歌詞の意味を考察してみたいと思います!
backnumber「大不正解」はどんな曲?
back numberの中では珍しいアッパーチューンです。
打ち込みに合わせて弾けるようなスネアの音と、ベースのグルーヴ感がとても印象に残る楽曲ですよね!
この曲は銀魂の世界観を表現したということもあって、真面目な時は真面目に、静かな熱さもこもった楽曲だと思います!
backnumber「大不正解」歌詞の意味を考察!
映画「銀魂2」の主題歌である「大不正解」
メンバーの清水依与吏(Vo)が、銀魂の大ファンということから出来た銀魂の世界観を大事にした楽曲です。
【清水さんコメント】
週刊少年ジャンプをいまも読み続けているんですよ(笑)。
「ONE PIECE」も「NARUTO」も初回から読んでますが、そのなかで「銀魂」は少し亜流なのかなと思っていて。
まず、主人公にやる気がないじゃないですか。
もちろん「これぞ少年ジャンプ!」というシーンもあるんだけど、基本的にだいぶヒネくれてる気がしていて。
そこにすごく共感できるんですよね。
という訳で、今回は銀魂の世界観に沿って考察してみたいと思います!
はたして「銀魂の世界観」とは?
歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか?
backnumber「大不正解」サビ/歌詞の意味
僕らは完全無欠じゃない
原型を愛せる訳でもない
この無様に移ろう形を
安い化けの皮を引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
「銀魂」と言えば、幕末の志士たちがモチーフとなったコメディもシリアスも両方盛り込まれたSF時代劇と言われている大人気漫画です。
銀魂の登場人物達はどこかツッコミどころのあるキャラクターが多い、コメディ要素がとても多い作品です。
『完全無欠じゃない』という部分が、普段おちゃらけているような銀魂のキャラクターを表しているように思います。
でも、この作品はシリアスな場面は思い切りシリアスでカッコイイのですよね。
また、カッコイイだけでなく汚い面を見せるキャラクターもいることから、銀魂の世界をこの短い中に圧縮したような部分ですね。
噛み付き合い剥ぎ取り合って
互いを見つけて来たんだろう
補い合うのなんざ御免なんだ
さぁ 好きに踊ろうぜ引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
敵も味方も欺いて、本当に戦う相手、守るべきものを長い時間かけて探して見つけてきた。
他人に振り回されたり引っ張られたりせずに、自分のやりたいように行動する。
自分の信念で好きに行動したらいい!
そんな意味が込められているように感じました。
『踊る』というのは戦闘シーンも含めての表現だと推察します。
backnumber「大不正解」Aメロ/歌詞の意味
何を作るつもりなんだ
自分で散らかした瓦礫の上引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
銀魂にはいくつもの戦闘シーンが出てきます。
何か新しいものを作るためには古いものを壊さなければならない。
でも、これまでの場所を大事にしてきた人々からしたら悪意の塊でしかない。
銀魂の世界だけではなく、昔から行われてきた戦争にも言えることですね。
なんて、ちょっと真面目に解釈しすぎかもしれませんが、個人的にはこの部分が1番グッとくる歌詞だと思っています。
同じものを欲しがって
同じときを過ごしたのが運の尽き
縁が目に見えりゃ
もうきっと腐ってる引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
『同じもの』とは物質だけではなく、権力や地位、土地、人、手に入れられる全てのもののことでしょう。
手に入れるために、相手を出し抜くために汚い手を使うこともあるのでしょう。
いつの世も権力や地位のために腐敗した人間達が出てくるものです。
同じ時代に同じものを欲しがってしまうこと自体は良いか悪いかは別にして、自然なことであると思います。
ですが、『腐ってる』という表現をしたことで、皮肉っているのではと解釈しました。
backnumber「大不正解」Bメロ/歌詞の意味
言葉は二層 面もそう
仏の顔だって三度までも
天文学的に越えてくる
華麗なステップで引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
2面性というのが銀魂の大きな特徴というか、魅力なのです。
天文学的というのは、銀魂のSFな部分そのものを表現したのでしょうか。
という解釈はあまりに、そのまますぎますね。
何が起こるのかわからない銀魂の世界観そのものを抽象的に表現した部分だと思います。
backnumber「大不正解」サビ/歌詞の意味
冒頭の繰り返しになりますが、銀魂の世界観である、万事屋、真撰組、夜兎族、高杉等など主人公以外にも面白いキャラクターがたくさんいます。
お互いを認めつつも共存できない相手もいる中での『補い合うのなんざ御免』というのが、キャラクター達の関係を一言で現しているようです。
backnumber「大不正解」②番Aメロ/歌詞の意味
誰になろうとしてるんだ
最後はいつも自分を疑わないのに引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
誰かの姿を投影している、という事の表現でしょうか。
自分の信念を貫くところにたどり着くのに、それでも誰かの姿を追い求めてしまっているのか。
理想の誰かになろうとしているのか、理想を見つめつつも、自分のやり方を貫くのか。
葛藤しつつも、強い意志の表裏一体ということの表現だと解釈しました。
銀魂のシリアスでカッコイイ面は1番と2番のAメロに最も現れているように思います。
backnumber「大不正解」②番Bメロ/歌詞の意味
背中合わせ槍の雨
道連れ泥船大当たり
地獄の果てでもとはいったけど
本当に連れて来んなよ引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
『背中合わせ槍の雨』から、銀魂の戦闘シーンがすーっと想像できますね!
シリアスな戦闘シーンの中でもハプニング(?)が起きるシーンなどが目に浮かぶようです。
backnumber「大不正解」後サビ/歌詞の意味
暑苦しいのなんざ御免なんだ
まぁ好きに呼べば良い引用:「大不正解」作詞/清水依与吏
『暑苦しい』のが嫌だと言いつつも、秘めた熱さがあるのが「銀魂」の世界観。
普段冷めた感じがするキャラクターも、真剣に向き合っている時は暑苦しかろうとカッコイイのです!
歌詞もクールな表現ですが、「自分」のやりたいように、信念を貫け!
そんな歌詞に感じました。
backnumber「大不正解」歌詞の意味を考察 まとめ
「大不正解」はとても銀魂をわかりやすく表現しているので、正直考察しなくても十分伝わる歌詞だと思っています。
こんなことを言ってしまっては考察記事の意味が無くなってしまうのですが(笑)
それくらい、坂田銀時を中心に銀魂の世界が容易に想像できますね。
楽曲そのものも盛り上がる曲になっているため、盛り上がるシーンで流れてきたらなおさらテンションも上がるのではないかと思います。
今回はあくまで銀魂の世界に沿って、と冒頭で書きましたが、歌詞そのものは意志の強さを感じます。
自分は自分、やりたいようにやれ!
そうとれるフレーズも入っているため、なんだか背中を押される1曲ですね。