今回は、back number「エメラルド」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。
この楽曲は、ドラマ「危険なビーナス」の主題歌になりました。
危険なビーナスに惹かれ、恋に溺れてしまった男性の心情が描かれたこの楽曲の歌詞には、一体どのような意味が込められているのでしょうか。
当サイトては積極的にコメントを募集しています。
考察内容に「共感できた」「共感できなかった」など何でも構いませんので、あなたの声をお寄せください。
※意見主張の場として、興味のある方はご参加くださいませ。
back number「エメラルド」はどんな曲?
back number『エメラルド』歌詞
撫でるよりも丁寧に
それでいて深い傷を残す
君の6秒間のキス世界中の灯りが
君の為に照らす夜
綺麗って言葉すらチープだ降り注ぐスパンコールの雨
よく目を凝らせば
僕の愛が吹きこぼれた泡だ笑えるねエメラルドのシャツの奥できらめく
生身の君の正体を 夢見る僕の切なさよ
恋しいのさ 今君の未来は 誰のものなのはだけるより大胆に
それでいて見たいとこを隠す
もはや芸術的なフォルムでシビれるくらい堪能したい
毒入りの君でも
お好みなら這いつくばって
首輪も付けるぜエメラルドのシャツの奥できらめく
生身の君の正体を 夢見る僕の切なさよ
恋しいのさ 溢れた台詞さえ 君の思うまま僕に聞こえない様に 何か呟いて
星を纏う君には 誰も敵わないエメラルドのシャツの奥できらめく
生身の君の正体を 夢見る僕の切なさよ
苦しいのさ 今その指先で とどめを指してよ引用:back number「エメラルド」歌詞
『エメラルド』はback numberがデジタル配信シングルとして2020年10月12日にリリースした楽曲です。
2020年10月クールに放送されたドラマ「危険なビーナス」の主題歌として書き下ろされました。
「エメラルド」について、back numberの清水依与吏さんは以下のようにコメントしています。
清水依与吏コメント
とにかく原作が面白いですし、作品の中の世界や登場人物の持つ空気が好きなので、映像化されるにあたりその一角を担える事がとても嬉しいです。
この曲の構想自体は2年前からあって。
でも1番重要なパーツが不足していたり、タイミングとしてもしっくり来なくて。
ミステリー作品としてのスリリングさとコミカルさを高いレベルで併せ持つ「危険なビーナス」を待っていたんだと思います。
引用元:https://backnumber.info/news/list/6?page=8
元々構想はあったということなので、オファーがあってドラマの世界観と照らし合わせながら完成させた曲ということですね。
愛する女性を「エメラルド」に例えた楽曲
愛する女性をエメラルドに例えた今楽曲。
目を引く美しいグリーンが癒しを与えてくれるエメラルドは世界四大宝石に数えられ、高貴で手が届かないという印象があります。
エメラルドは古くから叡智を象徴する石として知られ、絶世の美女と呼ばれたクレオパトラも愛用したとされています。
叡智は優れた知恵という意味。
またエメラルドには「明晰さ」「先見の明」といった宝石言葉があります。
そのことからも今楽曲の主人公が恋焦がれる相手は、聡明で美しくミステリアスな女性がイメージできます。
「エメラルド」はそんな魔性の女性に夢中になり、危険な恋に堕ちていく主人公の心情が描かれた楽曲となっています。
ドラマ「危険なビーナス」とは?
ドラマ『危険なビーナス』は東野圭吾氏の同名小説を原作に、TBS日曜劇場で2020年10月クールに放送されました。
ある失踪事件をきっかけに主人公が謎の美女と共に遺産を巡る名家の争いに巻き込まれていく、壮大な謎と人間の欲望が絡み合う危険なラブサスペンスです。
主人公の正義感が強い独身獣医師・手島伯朗役を妻夫木聡さん、伯朗の前に突然現れる謎の美女・矢神楓役を吉高由里子さんが演じました。
伯朗は巨額の遺産が絡んだ八神家の争いに巻き込まれる一方、「弟の妻」である楓の危険な魅力に惹かれていく…というストーリーです。
back number「エメラルド」の歌詞の意味とは?
それでは「エメラルド」歌詞の意味について考察していきたいと思います。
「エメラルド」Aメロ・歌詞の意味
撫でるよりも丁寧に
それでいて深い傷を残す
君の6秒間のキス引用:back number「エメラルド」歌詞
愛する人と6秒間のキスをする主人公。
「撫でるよりも丁寧に」というフレーズから淡白でもなく、かといって情熱的なキスでもないことがわかります。
愛する女性とキスをして気持ちが高まったところで、女性は割り切ったように去っていく…
女性から思わせぶりな態度をとられる主人公は進展しない2人の関係性に深く傷つき、思い悩んでいるようですね。
冒頭からすでに主人公が女性に振り回されている様子が伝わってきます。
世界中の灯りが
君の為に照らす夜
綺麗って言葉すらチープだ引用:back number「エメラルド」歌詞
世界中の灯りを照らす価値があるほど、美しくゴージャスな女性ということでしょう。
綺麗という言葉が薄っぺらく聞こえるほど魅力的な女性だと思っているようです。
「エメラルド」Bメロ・歌詞の意味
降り注ぐスパンコールの雨
よく目を凝らせば
僕の愛が吹きこぼれた泡だ笑えるね引用:back number「エメラルド」歌詞
意味深で際どい歌詞になっています。
「スパンコールの雨」「愛が吹きこぼれた泡」というフレーズをダイレクトに聴くと女性と深い関係にあるように思いますが、主人公の妄想である可能性も否めません。
これは主人公の想いが、弾け飛びだしたスパンコールのように一気に溢れ出したと考えることもできます。
冒頭の歌詞で主人公が6秒間のキスでお預けを喰らっていることからも、女性と深い関係にあるかは怪しいかもしれません。
吹きこぼれた泡については女性と愛し合う夢を見た主人公が、目を覚ましたときにこぼれていたよだれという可能性もあります。
だからこそ目を凝らせば笑えるという表現になっているとも考えられます。
「エメラルド」サビ・歌詞の意味
エメラルドのシャツの奥できらめく
生身の君の正体を 夢見る僕の切なさよ
恋しいのさ 今君の未来は 誰のものなの引用:back number「エメラルド」歌詞
エメラルドのシャツというのは女性が「表で見せる顔」や「取り繕った姿」だと考えられます。
綺麗に着飾った彼女の本性を知りたいと思う主人公は、本来の彼女はどのような人間なのか妄想したりしているのでしょう。
恋に夢中になっている主人公は、妄想においても彼女を美化しているかもしれません。
彼女の心の内を知りたい、ありのままの彼女と打ち解けたいという主人公の切実な気持ちが痛いほど伝わってきます。
また、恋しく思っている間も彼女は他の誰かに夢中かもしれないと虚しくなります。
「君と未来を一緒に過ごすラッキーな奴は誰なの?」と嫉妬心を抱いているようです。
片想いしている相手に恋人がいるとそういったことを考えることがありますよね。
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